発売2週間で重版決定！

　年間150カ所以上の村を訪れるほど、フランスの小さな村を愛してやまないが木蓮さんが、本をつくるにあたってまず取りかかったのが掲載する村の選定でした。最初に絞り込んだ数がなんと200！　そこから練りに練って55に厳選し、そのプロセスは「苦行のような毎日だった」とか。日本でよく知られた人気の村ばかりも面白くないし、かといってまったくなじみのない村ばかりでも興味を持ってもらえない。さまざまな思いをめぐらして選んだのは「特に心に残るとっておきの村」。
　地方によって文化も風土も異なるフランスの多彩な魅力を伝えるべく、コルス地方を含む全13地方の55の村を紹介しています。

　コロンジュ・ラ・ルージュ村の写真に魅了され、同じ景色を見たい一心で車を走らせた……というエピソードをきっかけに写真を撮り始めた木蓮さん。自然や街並みが織りなす感動的な瞬間をカメラに収めようと、ベストポジションを探して村中を歩き回ったり、日の出とともに移動したりと、時期や時間、アングルにもとことんこだわって撮影しています。
　たった1枚の写真でも、人の心を動かすことができる――。本書では、そんな木蓮さんの感性豊かな視点で切り取った写真をオールカラーでご覧いただけます。

　主要都市から村までの主な交通手段や所要時間を掲載しているのは、「この本を旅のプランに役立てほしい」という木蓮さんの強い思いから。駅名もフランス語表記にするなど、旅先での使いやすさにも配慮しています。さらに、巻末には休暇（ヴァカンス）や交通機関のルール、おすすめのシーズンや旅ルートなど、知っていると便利な村めぐりの情報が満載。
　いつか旅してみたい人にも、本の中で旅気分を味わいたい人にも楽しめる一冊です。