忍術の文献で代表的なものは3つ。1つ目は伊賀忍者の藤林保武(ふじばやし・やすたけ)が編さんした『万川集海』。さまざまな流派の忍術を「川が集まりひとつの海に流れ込むかのように」まとめた忍術の集大成、全22巻。
2つ目は紀州藩軍学者の名取三十郎(なとり・さんじゅうろう)著『正忍記(しょうにんき・せいにんき)』。軍学書として書かれたもので、上中下の全3巻。
3つ目は伊賀忍者の服部半蔵(はっとり・はんぞう)著『忍秘伝(にんぴでん・しのびひでん)』。全4巻。
忍術や忍具だけでなく、忍びとしての心構えが書かれてあったり、イラスト入りで説明されているものもあります。現代語訳本やわかりやすい解説書などもたくさん出ているので、まずはそういった本から知識を深めるのも良いですね。
画:いずみ朔庵
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