これがホントの豚汁です!?
このエッセイの1回目では、生後数日の愛らしい小ブタの写真とともに、ブタの幸せの一つに「鼻を使う行動の発現」があると紹介しました。しかし、室内での飼育方式では、地面がコンクリートなので、残念ながらその機会を多く作ることができません(おがくずなどを敷き詰めて、動物の行動を多様化する試みもなされています)。
放牧方式は、半自然環境での飼育をする方式なので、ブタが地面を自由に掘り起こすことが可能です。そのため、アニマルウェルフェア(動物の欲求が満たされている幸せの状態)レベルが高いとされている飼育法と考えられています。放牧というと、日本ではウシの放牧が一般的ですが、EUなどではブタも放牧による管理が一般的になりつつあります。
今年から、私の職場ではブタの放牧に挑戦しています。今回は日本ではちょっと珍しい放牧養豚の写真をご紹介します。
※とはいえ、放牧にすれば動物が幸せか?というと……なかなか一概には言えないところもあります。