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美しいくらし
わたしの仕事道具 トラベル・ジャーナリスト
寺田直子
第10回 ドライブのスリルやハプニングも一緒に

イラスト:高尾斉



 旅歴 30 年、これまでに訪れた国は約 90 カ国。平均すると、1年のほぼ半分は海外です。電車やバスといった公共交通機関が整備されている場所ばかりではないので、よくレンタカーを利用します。
 だから、この国際運転免許証は旅の必需品。パスポートやカード類と一緒に長年愛用の革のポーチに入れて持ち歩いています。発行から1年の有効期間なので、更新を続けてもう20数冊目になりますね。

 「フランスの美しい村」の取材では、公共交通機関の本数やタクシーが極端に少ない村が多いので、レンタカーを活用します。オートマ車が少ないフランスでは、きちんとオーダーしても現地で用意されていたのはマニュアル車なんてことも。十数年ぶりのマニュアル車で、川沿いの絶壁にへばりつくような道を走ったり、カーブが続く急斜面を走ったり、スリリングなドライブも幾度となく経験しました。
 この夏、『増補版 フランスの美しい村を歩く』の取材でノルマンディー地方を訪ねたときは、バルフルールという村で大変なことが。目的地の灯台まであと2~3キロというところで、なんとタイヤがパンク。時速10キロくらいでゆっくり車を走らせ、なんとかたどり着きました。その後、道行く人に笑われながらノロノロ運転で中心部に戻り、修理業者を呼んでタイヤ交換してもらいましたが、それにしても人生初のパンクがフランスの村だなんて(笑)

 たまにはそんなハプニングもありますが、気に入った村で宿を探し、夕景や夜景、朝市を楽しむ。そんな自由かつ深みのある旅ができるのも、国際運転免許証のおかげですね。
 宿に車を停めて、今日一日の無事に感謝しながら心置きなく名物料理に合わせて土地のワインをひと口。私にとって、旅の至福のひとときです。

(構成:白田敦子)

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【書籍のもとになったWEB連載記事の一部を公開中!】
「フランスの最も美しい村」が生まれた場所、コロンジュ・ラ・ルージュ
映画『星の旅人たち』の舞台となった巡礼街道の村、アイノア
★寺田さんとフランス観光開発機構在日代表のフレデリック・マゼンクさんが「美しい村」の魅力を語り合った「“フランスの美しい村”で心に刻む旅を」もぜひお読みください。

【イラストレーター:高尾 斉(たかお・ひとし)】
1951年島根県生まれ。Web、PR誌、会員誌、雑誌等などのイラストやデザインを手がける。趣味はベランダガーデニング、下手なフットサル。
[ホームページ]http://hitpen.net/
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【てらだ・なおこ】
トラベルジャーナリスト。東京生まれ。日本及びシドニーでの旅行会社勤務を経て、フリーランスライターとして独立。旅歴約40年。訪れた国は約100カ国。ホスピタリティビジネス、世界の極上ホテル&リゾートに精通。雑誌、週刊誌、ウェブ、新聞などに寄稿するほか、ラジオ出演や講演など多数。豊富な取材経験を活かし、インバウンドを含め日本の地方の活性化、観光立国化に尽力、関連セミナー、ワークショップ、講演などに登壇するほか、山口県観光審議委員(~2017)、青森県の観光アドバイザーを務める。2013年、第13回フランス・ルポルタージュ大賞インターネット部門受賞。JATA ツアーグランプリ審査員(~2018)。Yahoo!Japan ニュース・エキスパートとして「サスティナブル」「レスポンシブル・ツーリズム」を軸に最新の旅トレンドを発信中。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)、「ロンドン美食ガイド」(日経 BP 社 共著)、「イギリス庭園紀行」(日経 BP 企画社、共著)、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。「ホテルブランド物語」は韓国で翻訳出版され、ホテリエたちの教本的存在になる。現在、東京都・伊豆大島を拠点に執筆のかたわら古民家カフェ Hav Cafe を運営。
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