
※WEB連載原稿に加筆してまとめた単行本『AQ -人生を操る逆境指数』が絶賛発売中です(発行:東海教育研究所、発売:東海大学出版部)。WEB連載「ピンチをチャンスに変える心のカギ『AQ』とは?」はこちら、AQ力診断はこちらをご覧ください。 「沢山の幸福にめぐまれながら、たった一つの不幸のために、自分を非常に不幸な人間だと思っている人もあるし、……それかと思うと、不幸だらけの人間でありながら、自分で何かの幸福を見つけ出して、勇ましく戦っていく人もある」『次郎物語(上)』下村湖人著 新潮文庫
イラスト:井上由香
次郎物語名家に生まれた次郎の幼少期から青年期までの成長を描く小説。1941年に第1巻が発刊。以後続刊され1954年に第5巻が刊行されたが、未完に終わっている。次郎は幼いころに里子に出されたため、実家に戻った後も実の母になじめない。祖母からもうとまれ、つらい子ども時代を過ごす。唯一の理解者は父だった。やがて実家は没落。母の実家で過ごすことになった次郎は、結核を患い実家に戻ってきた母を看護するうちに、長年あったわだかまりが消えて心を通わせるようになる。母の死後、小学校の担任である権田原先生から言われた上記の言葉により、次郎は家族だけでなく親戚、養母など自分を大切に思ってくれる人がたくさんいることに気づく。
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(構成: 編集部)