これまでに『SHEILA KIMONO STYLE』(2018年)や『Sheila Kimono Style Plus』(2021年)などの着物写真集を刊行し、遊び心をちりばめた着こなしを世界中に発信し続けている着物研究家のシーラ・クリフさんがお気に入りの着物屋さんへ。そこで見つけた色や柄、素材、年代のさまざまな着物と帯で、四季折々の組み合わせを提案してくれます。あるときにはかわいらしくポップでキュートに、またあるときには大人っぽくエレガントやクールに! 着物を心から愛し、楽しむシーラさんならではのセンスが光るコーディネートをお楽しみください。☆ ☆ ☆
私が今日訪れたのは、ずっと前から大好きな
「LUNCO(ランコ)」さん。JR目白駅からすぐの場所にあるアンティーク着物と古裂(こぎれ)のお店です。店主の永田欄子さんと初めて出会ったのは2012年、私の初の著書『日本のことを英語で話そう』(中経出版)に玩具を提供してもらったことがきっかけです。2017年に出版した『The Social Life of Kimono』(Bloomsbury)では取材もさせてもらいました。欄子さんは大正から昭和にかけての芸術に興味があって、その時代の着物に対する思いの深さ感銘を受けたのを覚えています。
欄子さんのお店はまるで画廊のように美しい場所で、全体の雰囲気がとってもロマンチック。店内に飾ってある着物は定期的に変えられていて、季節の移ろいを感じることができます。私が訪れたときは涼しそうな夏のディスプレーでした。店内にはアンティーク着物だけでなく、半襟や帯揚げ、アンティーク着物の縫い糸を丁寧にほどいてアイロンがけされた古裂のコレクションもたくさん並べられています。
たくさんの美しい着物の中から私が試着したのは、大正後期か昭和初期のころと思われる着物。グラデーションの美しさに惹かれて選びました。着物の上半分は魅力的なサーモンカラーで、裾回りは緑から美しいスカイブルーへと変化していきます。正面には桔梗、肩には柳とツバメ。大胆に描かれた花々は繊細な陰影に彩られています。
この着物に合わせて選んだのは、大きなホオズキが刺繍された深みのある緋色の帯。サーモンカラーの着物とよく合うと思いませんか?
夏用の着物ではありますが、やや生地が厚めの絽縮緬(ろちりめん)なので、真夏に着るのは暑すぎるかもしれません。でも、この着物と帯の組み合わせなら夏の初めや終わりがぴったりだと思います。(つづく)
(撮影:下條祐美)
★シーラさんのInstagram
https://www.instagram.com/kimonosheila/★「布と玩具 LUNCO」のInstagram
https://www.instagram.com/lunco_kimono/★永田欄子さんのInstagram「布と玩具LUNCO 部室」
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シーラさんが訪ねた着物屋さん【布と玩具 LUNCO】http://www.lunco.net/index.html住所:東京都豊島区目白3-14-8-1F
営業:12:00~19:00、無休
※年末年始、夏季休業、臨時休業あり
古裂(江戸縮緬、縮緬、錦紗、刺繍裂、金襴、緞子、木綿、麻、オモシロ柄など)、アンティーク着物、帯、小物、駄玩具「柄、色、素材に物語や情緒を感じたものだけを取りそろえています」。そう話すオーナーの永田欄子さんが厳選したこだわりの品々は、端切れから着物や帯、小物に至るまで「染め」や「織り」の技術や美しさを伝える一点物ばかり。ひと味違う古裂や着物を求める人が全国から訪れる。
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