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アンチエイジングの教科書
東海大学特任教授
石井直明
第7回 中年期のアンチエイジング㊦

食べ過ぎを防いでくれるホルモン「レプチン」

 メタボを予防、改善する第一の対策は肥満の解消、つまり減量です。
 食事のポイントは、高脂肪の食品や炭水化物の食べ過ぎにも気をつけること。脂肪細胞の中に溜まる中性脂肪は、食品に含まれる脂質と糖質(炭水化物)からつくられるので、過剰摂取には注意が必要です。
 ただし、無理なダイエットで急に体重を減らすと、筋肉まで落ちたり、体調不良になったりすることがあるので、1~2カ月で現在の体重のマイナス5パーセントを目指すのがコツ。体重80キログラムの人ならマイナス4キログラムです。リバウンドを防ぐためにもそれがベストです。

 一方で、ダイエットしようと思ってもつい食べ過ぎてしまう、食事制限はつらくて続かないという声も。そこで知ってほしいのが、レプチンという物質です。レプチンは、脂肪組織でつくられるペプチドホルモンの一種。脳の満腹中枢に作用して食欲を抑える働きを持っています。

食事を食べ始めて20~30分すると、主に皮下脂肪から分泌され、食べ過ぎを防いでくれるのです。昔からよく「早食いすると太る」といわれるのは、レプチンが分泌する前に大量に食べてしまうから、というわけです。

 よくかみ、食事を楽しみ味わいながら、ある程度時間をかけて食べることが、食事摂取量を適度に保つための秘訣です。
 ペプチドホルモンをつくるためには、大豆製品をはじめとする良質なタンパク質、ナッツ類などに多く含まれるビタミンE、大豆製品やレバー、魚介類のカキなどに多く含まれるミネラルの亜鉛が必要です。これらを含む食品をバランスよく摂取することも心がけましょう。(つづく)

構成・天野敦子、イラスト・斉木恵子(シンプラス)
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【いしい・なおあき】
医学博士。1951年神奈川県生まれ。東海大学医学部教授を経て2018年より同大健康学部特任教授。専門は老化学、分子生物学、健康医科学。30年以上にわたり老化のメカニズムを研究し、世界で初めて老化と活性酸素の関係を解明。テレビや雑誌などでも幅広く活躍する。著書に『専門医がやさしく教える老化判定&アンチエイジング』『分子レベルで見る老化』『アンチエイジング読本』ほか。
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