ボンジュール! 広報宣伝担当カモメのるーです。『ニースっ子の南仏だより12カ月』の著者で、フランス政府公認ガイドとして活躍するルモアンヌ・ステファニーさんが半年ぶりに来日。2025年4月5日、トークイベント「南仏トークと落語でボンジュール!」を開催しました。今回は特別ゲストとして、ステファニーさんと同じくニース出身のフランス人落語パフォーマー、シリル・コピーニさんが登場! 南仏と日本をこよなく愛する2人の絶妙なトークに盛り上がったイベントの様子を、るーがレポートします。会場は本の街、東京・神田神保町の出版クラブホール。天気にも恵まれたこの日、南仏好きの参加者90人が集まりました。会場入り口でステファニーさんと対面して喜ぶ様子や、シリルさんと笑顔で言葉を交わす姿に、るーのテンションも上がります。

ルモアンヌ・ステファニーさん
オープニングでは、ステファニーさんが「日本のことを好きになったのは30年前。毎日新しい発見があって、まだまだ好きになっていきます」とあいさつ。シリルさんも「日本在住歴は28年でございます。福岡、東京に続いて、4年前からは大阪に住んでおりまして、今日は新幹線に乗って参りました」と続き、さっそく2人の南仏対談がスタートしました。
話題は2人の出会いから。「私たちが最初に出会ったのは確か……」「出会い系サイト、ではなかったですよね?」と、冒頭から笑いを集めるシリルさんに、「あちらに夫がいますので(笑)」とステファニーさんが会場の後方に目配せをして答えます。
そう! ステファニーさんは今回、家族5人で来日。昨年もイベントに参加してくれた次男のガブリエル君に加え、長男のエリオット君、そしてご主人とそのお父さん(ステファニーさんの義父)も一緒に来場してくれたのです。白いシャツでそろえた爽やかな装いがすてきすぎるー!

シリル・コピーニさん
壇上ではステファニーさんとシリルさんの息の合った掛け合いが進み、2人の思いがけない共通点が語られました。10年ほど前から、ニースでの仕事を通じてお互いをよく知る仲だったという2人。偶然にもニースの同じ高校の出身で、その後も同じパリの大学を出ていたことが判明したそう。その上、「私のほうが少し先輩ですが、2人とも高校時代に日本語を学んでいて、しかも同じ先生に教わっていたんですよ」(シリルさん)。「私たちの人生を変えた人です!」(ステファニーさん)と、日本語を学ぶきっかけとなった日本人恩師との出会いを明かしてくれました。2人の対談がこうして日本で実現したのは、先生のおかげでもあるのですね。
次いで、「ニースの魅力といえば?」というお題に、「青空!」とステファニーさんが即答すると、「天気は人の性格にも影響を与えるんですよ」とシリルさんも意気投合。「それと、食べ物がおいしいこともニースの魅力!」と声をそろえる2人。「ニースでおいしいものといえば?」という質問にステファニーさんが「ソッカ!(ひよこ豆のクレープ)」と答えると、「そっかー。はい、座布団1枚!」とシリルさんがオチをつけながら、現地のおいしい食べものやレストラン、お気に入りの場所などを披露してくれました。
ちなみに、「おふくろの味」として、ニースに帰ったら必ず食べるものは、「バゲット」(ステファニーさん)と、「ピサラディエール(アンチョビ、黒オリーブ、タマネギのタルト)」(シリルさん)なのだそう。るーもちょっぴりおなかがすいてきたところで、シリルさんの落語パフォーマンスが始まりました。
「えー、皆さん、私の名前を覚えていただいたと思いますが、どのような字を書くのかと申しますと……」。よく通る声と豊かな表情に会場はすっかり釘付け。日本語とフランス語が軽快なリズムで飛び出す「世界初の同時通訳落語」は、シリルさんならではの醍醐味。るーは笑い過ぎて、涙が出てきちゃった。
たっぷり笑った後は、ステファニーさんによる最新観光情報です。事前に参加者から募った質問を「観光」「暮らし」などのカテゴリーに分けて丁寧に解説。南仏コート・ダジュールでの過ごし方を提案してくれました。さらに、毎年400人以上の日本人を案内してきた経験を生かし、南仏の歴史や気候、おすすめのお土産、交通事情や治安についてレクチャー。地元っ子だからこそ知る穴場の観光スポットやお店をたくさん紹介してもらい、るーもすっかりニースっ子気分に!
参加者の皆さんと一緒に夢中になってステファニーさんの最新観光案内を聞いていると、 あっと言う間にイベント終了の時間に。もうお別れの時間だなんて……と少し寂しくなっていると、最後にステファニーさんから新刊のお知らせが!
「2025年秋の刊行を目指して、頑張って新しい本を書いている最中です。11月にはママン のクリスティーヌと一緒に来日予定なので、また皆さんとお会いしたいです!」というサプライズ発表に会場内は大盛り上がり。る一も待ち遠しいよー。
実は「かもめの本棚」ではステファニーさん親子の来日に合わせて、今年(2025年)11月 に刊行記念パーティーを計画中なんだ。新刊情報と刊行記念パーティーの詳細は、9月以降に「かもめの本棚」WEBマガジンや公式SNSでお知らせするので、忘れずにチェックしてね。
それでは秋が深まるころにまたお会いしましょう。メルシー! (おわり)
★好評既刊『ニースっ子の南仏だより12カ月』は
コチラからご購入できます
◎ステファニーさんの連載「南仏の食卓だより12カ月」は
コチラ⇒◎シリルさんの連載「落語でボン・ヴォヤージュ!」は
コチラ⇒