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美しいくらし
フランスの小さな村を旅する 写真と文
木蓮
第11回 紫の大地に抱かれて【ヴァランソル】


 フランスのラベンダー畑といえば、いちばんに名前が挙がるヴァランソル高原。「死ぬまでに見たい絶景」といわれる地平線の先まで続く紫の大地は、訪れるたびに感動を与えてくれます。太陽が昇る前に目を覚まし、朝焼けのラベンダーを眺めに行くのが私の旅のスタイル。どこのラベンダー畑にいちばん朝日が当たるのだろうと、考えながら車で行ったり来たり……。

 毎年7月下旬に開催されるラベンダー祭りの活気はすごく、村中がラベンダー一色に……。普段の静かな村の様子とは一変し、朝から多くの観光客であふれます。マルシェで売られているお菓子やインセンス(お香)、せっけんなどもラベンダーの香りに包まれています。

 ヴァランソル村の名前の由来は「La Vallée du Soleil」ですが、意訳すると「太陽が降り注ぐ谷」。つまり、谷の間に太陽が降り注ぎ、この地に繁栄をもたらしているのです。お世話になったガイドさんによると、この谷のおかげでミストラル(フランス南東部に吹く地方風)から村が守られるのだとか。ヴァランソル高原の美しいラベンダー畑は、こういった素晴らしい環境のもとで生まれています。


 お祭りの後には、すぐにラベンダーの収穫が始まります。紫色だった大地が、大きな収穫用トラクターが通るたびに、鮮やかなグリーンへと変貌していく姿を眺めていると、農家の方が笑いながら声をかけてきました。「今日中に写真を撮らないと、明日には全部なくなってるよ」。トラクターが過ぎ去った後には、去り行く夏の香りが漂っていました。(つづく)


★ParisからValensoleへの行き方
Paris-Charles-de-Gaulle空港からMarseiile Provence空港まで約1時間20分。LER26のバスに乗り換えManosque駅まで約1時間15分。さらにLigne133に乗り換えValensole-Mairieまで約35分(バスの本数がきわめて少ないので確認が必要です)。乗換時間などを考慮して合計7時間。


★木蓮さんのブログ【フランス小さな村を旅してみよう!】
http://ameblo.jp/petit-village-france/

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【もくれん】
フランスの「おへそ」にあたるオーヴェルニュ地方の人口200人に満たない小さな村に在住する日本人女性。フランス人の夫との結婚を機に渡仏。いきなり2人のフランス人娘の母親になり悪戦苦闘だったが、生来の自由気ままな性格と、さまざまな地域に接しているオーヴェルニュの地の利を生かし、名もなき小さな村を訪ねる旅にどっぷりはまる。「パリだけではないフランスの美しさを伝えたい」と、「フランスの小さな村宣伝大使」を自負し、訪ねた村々をブログで紹介している。花にあふれる美しい村の魅力を伝えるブログは、日本でも多くのファンがいる。
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