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るーが行く!【トーベが恋した島に思いをはせる~の巻】 かもめの本棚 広報宣伝担当
カモメのるー
紀伊國屋書店新宿本店で刊行記念トーク
こんにちは!  広報宣伝担当カモメのるーです。今回は、2025年11月13日に紀伊國屋書店新宿本店(東京・新宿区)で開催された、『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』の刊行記念トークイベントの様子をレポートします。著者の内山さつきさんが、「ムーミン」シリーズの作者として知られるトーベ・ヤンソンが夏の間を過ごした小さな島クルーヴハルでの貴重な体験と、トーベの創作に影響を与えた島の風景を語ってくれました。

イベント当日は、「かもめの本棚10周年記念フェア」の真っ最中。1階の店頭には、かもめの本棚の本が勢ぞろいする中、内山さんの著書も並んでいました。3階にあるアカデミック・ラウンジでは、すでに約20人が集まっています。皆さん、ムーミン好きや北欧に興味がある人なのかな?

トークテーマは「“島に恋した芸術家”トーベ・ヤンソンの暮らした島で」。トーベが、パートナーのトゥーリッキ・ピエティラとともに約26年間、毎年のように夏の間を過ごしたのがクルーヴハルなんだ。この島は一周しても10分とかからない、電気も水道もない岩の島。島に向かうための公共交通機関はなく、天候次第では上陸さえ難しいため、内山さんはトーベの幼なじみの家族の協力を得て渡ったそう。
スクリーンに映し出されたのは、岩の上に建てられた小さな小屋。2人が愛用していたベッドやテーブル、トーベ直筆のラベルが貼られた調味料入れなど、当時の暮らしがそのまま残された室内の写真を目にして、参加者の皆さんも興味津々。

そして、小屋の中には地下室へ続く”秘密の扉”が! はしごで降りると、岩の間を抜けて、外の入り江に出ることができる造りを内山さんから教えてもらって、るーはびっくり。小屋を探検して、島の周りを飛び回っている感覚になったよ。


トーク後半では、島での暮らしがトーベの創作に与えた影響について語ってくれた内山さん。中でもムーミン小説8作目の『ムーミンパパ海へいく』(講談社)は、クルーヴハルを思わせる荒々しい自然を持つ島が舞台。実は、トーベは嵐が大好きだったんだって! 島での日々を描いた『島暮らしの記録』(筑摩書房)や、トーベ自身が「最も美しい本」と評した『少女ソフィアの夏』(講談社)でも、自然の力には敵わないエピソードがユーモアを交えて描かれているそう。

内山さつきさん

都会の騒がしさからかけ離れた静けさと、波、風、鳥の声……。「クルーヴハルに身を置いたことで、トーベの絵や言葉に宿る力強さをあらためて深く感じました」という内山さん。女性がアーティストとして生きることが厳しかった時代に、芸術家として自立するために力を尽くしたトーベ。その生き方に触れ、自身の働き方を変えるきっかけになったと話してくれました。会場からは「トーベと内山さんに勇気をもらいました」という声も。トーク終了後にはサイン会が行われ、読者と直接言葉を交わす時間が続きました。

芸術家が恋した島の記憶を丁寧にすくい上げ、トーベの多面的な魅力を掘り下げた1時間。皆さんも『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』のページをめくりながら、クルーヴハルの風を感じてみてくださいね!(おわり)

【紀伊國屋書店新宿本店】→https://store.kinokuniya.co.jp/store/shinjuku-main-store/

\内山さつきさん出演トークイベントのご案内/

ムーミン出版80周年記念講演
~原作ロングセラーの秘密と作者トーベ・ヤンソンの生涯~


1945年晩秋、第二次世界大戦終戦直後のフィンランドでひっそりとムーミンの物語第1作目が刊行されました。この『小さなトロールと大きな洪水』から始まるシリーズ全9冊の魅力とロングセラーの秘密、そして作者トーベ・ヤンソンの生涯を、ムーミンの編集を長年担当してきた元講談社・横川浩子さんが、直筆の手紙や貴重な現地写真などを交えて紹介。後半には『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』の著者・内山さつきさんのゲスト出演も。ムーミンを愛して長年深く関わってきた編集者二人によるトークです。

【日時】2025年 12月 9日 (火)18:00~20:00(開場17時45分)
●店舗・オンライン同時配信
【会場】ブックハウスカフェ 2F ひふみ
(東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F)
【出演】横川浩子さん(編集者)、内山さつきさん(ライター・編集者)
【参加費】2,000円 
●当日、ブックハウスカフェにて『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』(2,420円)または講談社ムーミンシリーズ(小説)を購入した人は参加費1,500円
【定員】店舗50名、オンライン100名(見逃し配信あり)
【対象】どなたでも
【予約】要予約

●イベントの申込・詳細は→

こちら


<主催:ブックハウスカフェ>


好評既刊『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』

内山さつき 著


定価2420円(税込)

「ムーミン」シリーズの生みの親で芸術家のトーベ・ヤンソンが26年間、ほぼ毎年の夏を過ごした島クルーヴハル。その孤島にトーベの面影を追いかけて訪れ、1週間滞在した忘れがたい日々と、トーベの友人たちが語った友情の思い出を重ねるように綴る旅のエッセイです。アトリエや幼少期を過ごした家、ムーミン美術館など、トーベゆかりのスポットも収録。ムーミンを愛する人、トーベ・ヤンソンに魅せられた全ての人に贈る1冊です。
【書籍の購入】は→

こちら

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【かもめのるー】
[名前] カモメのるー
[所属] かもめの本棚編集部
[年齢] 永遠の3歳
[サイズ]片手に乗るぐらい
湘南生まれの新宿育ち。「かもめの本棚」の広報宣伝担当。「かもめの本棚」の書籍や記事を皆さんにもっと知ってもらいたい! という思いを胸に、西に東へ飛び回っている。「これからも応援よろしくね」(るー)
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