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フランスの田舎暮らし12ヵ月
写真と文
木蓮
2月 ポム・ドゥ・テール


 フランス語で「土の中のリンゴ(Pomme de terre=ポム・ドゥ・テール)」と呼ばれるジャガイモ。イギリス人ほどではないものの、フランスでも本当によく食べられます。

収穫したジャガイモは貯蔵庫に保管する

 冬の定番料理に欠かせない食材ですが、わが家の畑でも毎年大量に作るので、消費するのが大変!

オーヴェルニュの伝統料理「アリゴ」
 私の住むオーヴェルニュ地方には多くの良質なフロマージュがあるので、フロマージュに合わせたジャガイモ料理がいくつかあります。

 特に有名なのが、日本からの旅行者にも人気がある「アリゴ」です。
 一見、マッシュポテトのように見えるアリゴは、裏ごししたジャガイモの中に「トムフレッシュ」と呼ばれるフロマージュが大量に入っているため、ビヨ~ンと伸びるのが特徴。おいしいだけでなく、見た目にも楽しいジャガイモ料理で、少し大きめのソーセージと一緒に食べるのが一般的です。
 夫や子どもたちは、このアリゴが大好きで、食べること、食べること!
 熱いとわかっていながらも、ついつい口の中に頬張り、火傷してしまうこともありますが、冬の寒い時期に食べると心も身体もポカポカになります。

 そして、もう一つの冬の楽しみが、「ラクレット」。
 専用の電熱器があり、食べ方はとても簡単です。茹でたジャガイモやハムの上に、電熱器で温めたラクレットと呼ばれるフロマージュをたっぷりかけて食べるのです。

温めて溶かしたラクレットはさまざまな食材に合う




 ちょっと邪道ですが、私はサラミやハムと細かく切ったジャガイモの上にこのラクレットを乗せ、焼いて食べるのが好きです。もちろん、野菜も一緒にたっぷりと。
 こんなふうに、家族みんなでワイワイ話しながら熱々のジャガイモ料理を食べるのは、冬の寒さが厳しいオーヴェルニュ暮らしならではの楽しみの一つです。(つづく)

             【今回の“とっておき”は……】
           
 ポム・ドゥ・テール(ジャガイモ)

 フランスの「種と品種の公式カタログ」によれば、2012年現在、フランスではなんと200種以上のジャガイモがあるのだとか。

皮の色もさまざまなジャガイモについて、カタログではどの品種がどのような料理に向くのかも解説しています。例えば、「デジ―」というジャガイモはフライドポテトやピューレに、「ベルナデット」という品種は蒸してサラダにするのがベストといった具合です。
 日本に住んでいるころはメークインや男爵くらいしか使い分けていなかった私。フランスに来て最初のころは、家で採れたジャガイモを適当に混ぜて湯がいてしまい、硬さがバラバラになってしまったことも。そうやって一つひとつ失敗しながら、料理をつくりました。
 わが家では昨年、主に「ヨナ」という皮の赤いジャガイモと「ドルウェン・ドゥ・ブルターニュ」という白いジャガイモを収穫。ヨナは子どもたちの大好きなピューレやフリット(フライドポテト)、ドルウェン・ドゥ・ブルターニュは、モリュ・オ・ポム・ドゥ・テールと呼ばれるボウダラとジャガイモの煮込み料理などに使います。



★木蓮さんのブログ【フランス小さな村を旅してみよう!】
http://ameblo.jp/petit-village-france/

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【もくれん】
フランスの「おへそ」にあたるオーヴェルニュ地方の人口200人に満たない小さな村に在住する日本人女性。フランス人の夫との結婚を機に渡仏。いきなり2人のフランス人娘の母親になり悪戦苦闘だったが、生来の自由気ままな性格と、さまざまな地域に接しているオーヴェルニュの地の利を生かし、名もなき小さな村を訪ねる旅にどっぷりはまる。「パリだけではないフランスの美しさを伝えたい」と、「フランスの小さな村宣伝大使」を自負し、訪ねた村々をブログで紹介している。花にあふれる美しい村の魅力を伝えるブログは、日本でも多くのファンがいる。
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