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美しいくらし
フランスの花の村を訪ねる
木蓮
第1回 花に愛された村 ボルム・レ・ミモザ(上)
 フランスの真ん中・オーヴェルニュ地方の小さな村で暮らす木蓮さんが、花々にあふれる小さな村を美しい写真とともに紹介してくれたエッセイ「フランス 花の村をめぐる旅」。「あの美しい写真をもっと眺めたい!」「小さな村の暮らしぶりをもっと知りたい」の声にお応えして、新連載がスタートします! 第1回は、ボルム・レ・ミモザに本格的な花の季節の訪れを告げる「ミモザ祭り」です。

花であふれるボルム・レ・ミモザの村


 オーヴェルニュ地方では雪が散らつくこともある2月の終わり。同じフランスの中でも温暖なコート=ダジュールでは、多くのお祭りが開催されます。ニースのカーニバル、マントンのレモン祭り……そのどれもが魅力的で、世界中から多くの観光客が訪れます。

 でも、この時期に私が向かった先はニースでもマントンでもなく、「ミモザの村」として有名なボルム・レ・ミモザ。ここは、花と緑を生かしたコミュニティづくりと、住民の生活の質の向上や観光振興に優れた取り組みをしているコミュニティを顕彰する「花の町と村コンクール(Villes et Village Fleuris)」で〝4つ星〟ならぬ〝4つ花〟ラベルを持つ、まさに「花に愛された村」なのです。

 この村を初めて知ったのは12年前のこと。
「いつか行ってみたいな」と心の片隅に覚えていたので、母がはるばる日本からフランスに遊びに来たときに2人で南仏へのドライブ旅行を計画し、「せっかくだから」と訪れたことが最初の出合いでした。

村を練り歩く華やかな花車の上には「ミス ボルム・レ・ミモザ」に選ばれた美しい女性たちが並ぶ
 花に愛されたこの村は、香水の町として知られるグラースまで、全長130キロにも及ぶミモザ街道の出発地点。毎年2月になると、春を告げる『Corso Fleuri(花まつり)』が開かれます。1月の下旬から2月の終わりごろまで咲くミモザの花は、「冬の太陽」といわれるコート=ダジュールの象徴。祭りは、この花の開花を祝うものでもあります。
『Corso Fleuri』では、毎年10台以上の華やかな花の台車が、大道芸人やサンバチームを引き連れ、村の中をパレードします。プログラムの最後を飾る「Bataille de fleurs(花合戦)」では、手を広げる観客たちに向かって、台車から春の花が投げこまれるのです。(つづく)

【写真提供:木蓮】
★木蓮さんのブログ【フランス小さな村を旅してみよう!】
http://ameblo.jp/petit-village-france/

※WEB連載原稿に加筆してまとめた単行本『フランスの花の村を訪ねる』が2017年8月3日に発売されました(発行:東海教育研究所、発売:東海大学出版部)。WEB連載「フランス 花の村をめぐるたび」はこちらをご覧ください。WEB連載「フランスの花の村を訪ねる」はこちらをご覧ください。

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【もくれん】
フランスの「おへそ」にあたるオーヴェルニュ地方の人口200人に満たない小さな村に在住する日本人女性。フランス人の夫との結婚を機に渡仏。いきなり2人のフランス人娘の母親になり悪戦苦闘だったが、生来の自由気ままな性格と、さまざまな地域に接しているオーヴェルニュの地の利を生かし、名もなき小さな村を訪ねる旅にどっぷりはまる。「パリだけではないフランスの美しさを伝えたい」と、「フランスの小さな村宣伝大使」を自負し、訪ねた村々をブログで紹介している。花にあふれる美しい村の魅力を伝えるブログは、日本でも多くのファンがいる。
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