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駆け出し忍者のくノ一修行
イラストレーター
いずみ朔庵
忍者修行 其の六 ~自然体でしなやかに生きる。くノ一、見参!の巻㊤~

コーナーポストでビシっと決める姿。シビれます

 「シングルマッチ15分一本勝負、赤コーナー、茉莉(まり)!」
 入場曲と共に現れたのは、野太刀(のだち)と呼ばれる大振りの刀をひっさげて花道を歩く『くノ一』。黒いマントから見え隠れするひきしまった肌とアースグリーンのコスチューム、黒髪を高々と結い上げ、覆面の上に唯一見える丸い瞳はきりっと前を向いています。

 ここは新木場にあるプロレス会場。彼女の名前は「茉莉(まり・プロレス以外では“まつり”で活動することも)」さん。アクトレスガールズという女子プロレス団体に所属するレスラーです。リング上の彼女は難なく刀を抜き去ると、見事な入場パフォーマンスを披露しました。「平成のリアルくノ一!」の声と共に客席から一斉に投げ込まれる赤い紙テープ。

 今までさまざまな忍者の取材をしてきましたが、取材対象は男性ばかり。せっかく“くノ一修行”をしているのですから、女性の忍者に会いたい!
 くノ一と言えば、女の武器を最大限に使い、いざとなったらさっさと味方も裏切るような女狐タイプかなあ。それとも、普段は目立たない地味な子だけど、実は美少女でクールに敵を倒すのもいい。明るくて人気者だけど、心理戦で周囲を思い通りに動かす腹黒い感じもたまらないなあ。


 茉莉さんは漫画のキャラクターだと「あずみ」に近い感じです。心身共に健康そうな、明るくて芯のある女性。話し方はおだやかでのんびりした雰囲気ですが、リングに上がると表情が一変。「私が勝つのが当然」という強い意志、時にはユーモアも交えながら観客を魅了していきます。

画:いずみ朔庵



 最初に所属したアクションチーム「アストアクション」では忍者ショーなどの仕事が多く、そのうち忍者についてもっと知りたいと思うようになり武蔵一族(忍者修行 其の三参照)にも入門、アクションや武蔵一族での仕事をこなしながら日々リングに上がっています。また、女性向けの忍者グッズが少ないことから自分でアクセサリーを制作販売するようにもなりました。コスチュームのデザイン・製作も手がけているというから驚きです(※一部コスチュームの製作は外注)。

財布のヒモをユルくする、おそろしいくノ一の術

 アクションやお芝居もできて、手先が器用。自己演出のアイデアも豊富。自分自身の“魅せ方”をより明確にし、仕事のプラスアルファにしていくことは大切なイメージ戦略です。近年、裏方仕事のイラストレーターですら「セルフブランディング」を叫ばれる時代でして、絵描きだから絵だけ描く、レスラーだからプロレスだけやる、という時代ではなくなりつつあります。そういう事が苦手な人もいる中で、あまり意識することなく自己プロデュースが出来るのってすごい事です。

 忍者が変装をして違う人間になりすます時、見た目だけでなく、姿勢や歩き方、表情や言葉づかいなどにも気を配ったことでしょう。大道芸や小間物づくりなど特技の1つもあればまさに「芸は身を助ける」。当時はバレたら死にますから必死ですよね。(つづく)


◆今日の忍者さん



名前:茉莉
忍者歴:12年
忍者の好きなところ:何でもありなところ
得意技:プロレス(カンパーナ、バズソーキック)、アクセサリー作り
コスチュームのポイント:和と洋の融合

Q:忍者にとって大切なものは?
A:真面目
Q:忍者の活動に使って欲しいと1億円もらいました。あなたなら何に使う?
A:道場、ショースペースのある忍者城を建てる

◆平成のリアルくノ一、茉莉さんのtwitterはコチラ⇒
◆平成のリアルくノ一、茉莉さんのFacebookはコチラ⇒

≪茉莉さんの出場予定大会≫
◎11/15(木)18:30~ アクトレスガールズ後楽園ホール大会
◎11/23(金)12:00~/17:30~ アクトレスガールズ大阪すみのえ舞昆ホール大会
◎11/25(日)12:00~ 覆面MANIA41 新木場1stリング大会

◆女子プロレス団体「アクトレスガールズ」のHP
https://www.actwresgirlz.com/
興行スケジュールの詳細やチケットの購入方法は上記ウェブサイトをご覧ください。
※チケット取得時は「茉莉さんの扱い」にするとご本人が喜びます!


◆「アストアクション」のHP
http://ast-action.jp

【朔庵亭 いずみ朔庵イラストレーションギャラリー】
http://www.sakuan.net/
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【いずみ・さくあん】
歴史や時代物をはじめ、着物や和柄など日本文化に関するイラストを得意とし、時代小説の挿絵や装画などを中心に活動中。担当した装画には、『お文の影』(宮部みゆき)、『ぼんくら同心と徳川の姫』シリーズ(聖龍人)、『恋と歌舞伎と女の事情』(仲野マリ)などがある。和雑貨メーカーへのデザイン提供や江戸解説も行うなど、“江戸が好きすぎるイラストレーター”として活動中だが、実は幼いころから大の忍者好き。2017年には「甲賀流忍者検定」初級に首席で合格し、現在は一人前の忍者になるために修行中。著書に『財布でひも解く江戸あんない~マンガで辿る江戸時代に暮らしと遊び』(誠文堂新光社)がある。
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