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駆け出し忍者のくノ一修行
イラストレーター
いずみ朔庵
忍者修行 其の二 ~食のアジト!忍者酒場の巻㊤~
 妄想世界の住人になりたいと思ったことはありませんか? 私はあります。
 好きなマンガや映画に登場して主人公を助けたり、恋人役になったり。戦国時代や江戸時代に生まれた自分を想像してみたりですね……凄腕のくノ一とか、男として育てられた姫のような、強くてミステリアスな女性に憧れていました。もちろん美人でスタイル良し、頭も良く運動神経も抜群という設定。瞳は、左右の目で虹彩の色が異なるオッドアイズです。

 前回のバスツアーで忍者に会うことはできたものの、もう少し彼らに近づいてみたいと思った私。そんなとき、今度は「新宿に忍者のアジトがある」という噂を耳にしたのです。
 忍者のアジト! なんていい響きでしょう。きっとそこにはたくさんの武器や忍具が隠してあって、指令が下るといっせいに街に散っていく姿が浮かんできます。でも都心にアジトがある忍者って、なんか悪者っぽいですね。もしや忍者業界で荒稼ぎをして、ブームが去ったらさっさといなくなっちゃうような悪の組織なのでは……?
 さっそく忍者に変身して、潜入してみることにしましょう。

へっぴり腰で敵のアジトに潜入

 ビジネスマンや夜のお仕事の方々が足早に行き交う、夕方の新宿。その中を忍び装束で歩く私に、目を止める人はいません。都会は優しいな~。大通りを一本入ったところ、そこはまだ繁華街ですが、どうやら目的地に着いたようです。でも、こんなところにアジトがあるのでしょうか? 入り口も見当たりません。う~ん、どこから入ったらいいんだろう……。

 焦る気持ちをなんとか抑えて黒っぽい壁をじっくり眺めていると、壁の一部がドアになっているのに気がつきました。あ~良かった。恐る恐る中に入ってみると、目の前に洞窟が!!
 いよいよ忍者のアジトに潜入です。

こ…こ・れ・は!

 洞窟の階段を下った先にあったのは……
 壁にずらりと並べられたのは大量の武器、ではなく、ワインにリキュール、日本酒などのお酒の瓶。畳が敷かれたカウンターにはろうそくの炎がともり、店内を照らす青や紫のライトがクールで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。あれっ? 忍者のアジトじゃないの?

 実はココ、昨年10月に新宿にオープンしたばかりの居酒屋「忍者酒場AJITO」なんです。2001年に赤坂にオープンしたエンターテインメントレストラン「NINJA AKASAKA」の系列店。ちなみに、新宿店の地下1階はリーズナブルな価格で気軽に楽しめるバー&居酒屋、1階はコース料理が中心の落ち着いた雰囲気漂う料亭と分かれています。(つづく)

画:いずみ朔庵



◆今日の忍者さん



名前:琉球NINJA獅子神(シーサー)
忍者歴:14年目
忍者の好きなところ:みんなのあこがれ、ダークヒーロー
得意技:炎術
コスチュームのポイント:世紀末、MADMAX

Q:忍者にとって大切なものは?
A:忍耐・修行
Q:忍者の活動に使って欲しいと1億円もらいました。あなたなら何に使う?
A:NINJAカラクリ屋敷を造る。

【朔庵亭 いずみ朔庵イラストレーションギャラリー】
http://www.sakuan.net/

取材協力:忍者酒場AJITO
http://ninjaworld.jp/shinjuku/
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【いずみ・さくあん】
歴史や時代物をはじめ、着物や和柄など日本文化に関するイラストを得意とし、時代小説の挿絵や装画などを中心に活動中。担当した装画には、『お文の影』(宮部みゆき)、『ぼんくら同心と徳川の姫』シリーズ(聖龍人)、『恋と歌舞伎と女の事情』(仲野マリ)などがある。和雑貨メーカーへのデザイン提供や江戸解説も行うなど、“江戸が好きすぎるイラストレーター”として活動中だが、実は幼いころから大の忍者好き。2017年には「甲賀流忍者検定」初級に首席で合格し、現在は一人前の忍者になるために修行中。著書に『財布でひも解く江戸あんない~マンガで辿る江戸時代に暮らしと遊び』(誠文堂新光社)がある。
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