はじめての土地、はじめて会う方、はじめての食べ物、はじめての方言と、
「はじめて」と「はじめまして」が大好きなわたしにとって、
講演会のお仕事は一石二鳥、一挙両得、一箭双雕。
そして、職権乱用（ん？　これは違う）。

全国各地を飛び回る講演生活も、20年目に突入。
この20年間、46都道府県（どうしてだか山梨だけ未開催）を
訪ね歩くという、旅芸人さながらの生活。

この生活が、とても好き。

ある日のこと。
新横浜から広島まで新幹線に乗っていると、小雨から徐々に土砂降りに。
到着する頃には、絵の具で塗ったような青い空に虹が映った。
新横浜から金沢へ向かう際は、粉雪がちらつき、時間とともに雪が深まり、
気づいたら一面が銀世界へと変わった。
日付上では同じ1日なのに、日本列島は広くて長いなぁと、四季の移ろいを感じる一瞬。

クローゼットには、今か今かと出番を待ちわびているスーツケース。
そろそろ不織布を取って、キャスターの手入れをしようか。
次の「はじめて」と「はじめまして」が待っているから。

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高野優さんのオフィシャルブログ「釣りとJazzと着物があれば。」