ビールをテーマにしたユニークな旅のスタイル「旅―ル(たびーる)」について語った第1~3回に続いて、第4回からはコウゴさんが実際に訪れた全国各地の醸造所と、そこで造られたお取り寄せ可能なビールを紹介してもらいます。ビール愛なら誰にも負けない(!)というコウゴさんおすすめの銘柄とは? 知れば知るほど味わいを増すクラフトビールの奥深い魅力を「旅―ル」のエピソードや最新情報を交えながらお届けします。
写真提供:富士桜高原麦酒
旅とビールをライフワークにしてきた私が一生に一度の幸せな時間を過ごした思い出の醸造所が、山梨県にある富士桜高原麦酒とその併設のレストラン「シルバンズ」です。
標高1,000メートル、河口湖駅から富士スバルラインを車で10分ほど走った場所で造られるビールは、ドイツで学んだ技術と富士山麓のきれいな水や空気で仕込まれた逸品。ビールの世界大会で本場ドイツを抜き、メダルを獲得するほどのクオリティーの高さです。
レストラン「シルバンズ」は天井が高くゆったりとした空間で、店内からはガラス越しに醸造所を見ることもできます。ここはビールに漬け込んでから焼いた「ジャンボ豚スペアリブ」などのしっかりとした肉料理や窯焼きの本格ピザが、出来立てのビールと一緒に味わえるのが魅力。しかもコース料理にプラスすると、ピルスナーやヴァイツェンといったドイツ発祥のビアスタイルなど4種類以上のビールが飲み放題に。これだけでもビールファンならうれしくて心がスキップしっぱなしではないでしょうか。

写真提供:コウゴアヤコ
自分が好きなものって、「友だちにも好きになってもらいたい、一緒に楽しみたい!」と思うもの。そんな願いが実現した1日がありました。2017年の6月に、ビール好きの彼と結婚することになり、友人たちを招いてシルバンズで結婚パーティーをしたのです。
醸造長の立会いのもと、緑輝く庭で指輪の交換と誓いの言葉……。そのあとは庭に面したコンサバトリー(温室)に移動して、皆さんとフレッシュなビールや料理を堪能しました。普段あまりビールを飲まないという友だちも、バラエティーに富んだラインナップに興味津々で味わいを楽しんでいました。今でも6月になるとにぎやかなそのときの光景を思い出します。
先日、久しぶりに富士桜高原麦酒をお取り寄せしてみました。「ヴァイツェン」をグラスに注いだ途端、部屋いっぱいに広がるバナナのようなフルーティーな香りと、とろけるような口当たり。う~ん、これこれ! 私の“幸せスイッチ”が入る瞬間です。
…… ご当地ビールで旅気分 ……
\ コウゴさんおすすめ! お取り寄せ可能なビールを紹介 /

【商品名】ヴァイツェン[原材料]大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ [アルコール度数]5.5%バナナやクローブのようなフルーティーで華やかな香り。ほんのり甘く、なめらかな舌触りの小麦ビールです。
【味わいチャート】弱い☆1⇔強い☆5
甘味:☆☆☆
酸味:☆☆
苦味:☆
香り:☆☆☆☆
ボディ:☆☆☆
カラー:白濁したレモン色
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