第3回【ファッション編】植松晃士さん(ファッションプロデューサー) ~第1話~ファッションの役割
「“個性”って何?」。言葉ではっきり説明することが難しい“個性”について、さまざまな角度からひもとく「白熱! 個性論」。第3回は【ファッション編】です。
その人の雰囲気や性格、考え方を外見に反映させるファッションは、“個性”を語るうえで欠かせないものです。そこで、辛口だけど説得力のあるファッションチェックが幅広い女性に支持されているファッションプロデューサーの植松晃士さんにインタビュー。“ファッション”と“個性”について全3回にわたって語ってもらいます。

■ファッションで損しない そのまま思ったことを口に出してしまうのが、私の個性だと思っています。もちろんお仕事上、辛口なコメントを期待されている面はありますが、だからといって、テレビ番組で人様のお洋服のことをああだこうだと言ってしまうのは、視聴者にしてみると「余計なお世話」なことかもしれないし、「辛口」と思われても仕方ありません。けれど、「この人の背中を押してあげたい」という気持ちに嘘はなくて、せめてそれが外見で伝わるようにと、ネクタイをつけたきちんと見える服装で出演するようにしています。
なぜなら
ファッションはその人の個性や魅力、姿勢をアピールできるものなのに、周りから誤解を受けたら本末転倒ですよね。ファッションで損をしたくはありません。
損しないためのアドバイスとして、
大切にしている人に大切にされるためのお洋服をお勧めするようにしています。主婦、キャリアウーマン、子育て中のママ、婚活中の方もいらっしゃるように、その人が置かれている環境はさまざまで、それぞれの立場に沿った服装はあるはずです。おしゃれをすることですてきに見られたり、好感を持たれたりするのは大事なことで、周りにどう思われたいかで選ぶファッションは変わってくるのではないでしょうか。
“大切にしている人に大切にされるためのお洋服”といっても、決しておしゃれすぎる必要はありません。上から下までトレンド100%の最新ファッションでそろえたりしたら、「洋服オタクだ」と勘違いされるのがオチ。おしゃれであなたの個性を引き出すどころか、かえってマイナスイメージに受け取られてしまうこともあるからです。

■個性をアピールする また、私たちが思っている以上にファッションが持つ意味は大きく、人間関係に大きく影響します。たとえば、男性には声をかけられやすいけれど、同性の女性からはあまり好意的に思われない人は、もともと持っている雰囲気が女性らしいタイプ。その場合は、あえてクールなお洋服を着ることで、女性同士のコミュニケーションが意外とうまくいくケースがあるようです。反対に、さばさばした印象の人は、髪がショートカットならイアリングをつけてみたり、ときには柄物にチャレンジしてフェミニンなテイストをミックスしたりすると、クールなイメージは緩和されるでしょう。
このようにちょっとした差し引きやさじ加減によって、その人の第一印象や雰囲気を調整できるように、ファッションは個性を表現するためのさまざまな可能性を秘めているのです。【今日のまとめ】ファッションを効果的に使って、あなたらしさを伝える!【公式HP】
http://www.anthonyred.com/index.php【公式ブログ:植松晃士のわくわくKoji Diary】
http://ameblo.jp/uematsu-koji/ ――その人の立場や性格、姿勢など、個性に関わる多くの情報がファッションによって発信されていることを私自身が自覚しなければならないようです。第2話では、過去を引きずる“変われない女子”たちに切り込みます!
(構成:狭間由恵)