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子どものこれから
将棋×子育てのイイ関係 女流棋士
中倉彰子
第2回 良い意味で一人ぼっち(下)
自分で決めたからには・・・
 前回では、対局はたった一人で挑むもので、「すべて自分で決めないといけない」という話をしてきました。しかし、これは裏を返せば、「全部自分で決めていい」ということになります。つまり、将棋盤の上では、誰に気を遣うこともなく、もちろん誰かに合わせる必要もなく、場の空気なんて読まなくても手を読めばOK! 自由に指すことができるのが将棋です。ただ、当たり前のことですが、「自由」には必ずそれに伴う「責任」というものがついてきます。
 「投了」という言葉があるように、将棋は対局中に負けを悟ったら、「負けました」と自ら宣言し、負けを認めて終了します。つまり、将棋において長い1局に終止符を打つのは、審判でもなく時間でもなく、自分自身なのです。

かわいい子には旅をさせよ 
 将棋は、一切運に頼らない実力だけがものをいうゲームであるだけに、負けるととても悔しいです。たとえ幼い子どもであっても、その悔しさを受け入れ、少し大げさな言い方かもしれませんが、「自分で責任を取らなくてはいけない」というのは、親から見ると少しかわいそうな気もします。けれど、対局中は全て自分で対応するという「一人ぼっち」にこそ将棋の本質があるように思います。
 遊びやスポーツを通じてチームワークを育むのが大切なのと同時に、ときには「一人ぼっち」で何かに挑戦するというのも、子どもたちにとっては貴重な経験の1つになるでしょう。

 子育てのゴールは、それぞれ家族によって異なるかもしれません。しかし、「子どもが自立する」というのは、どの家庭においても大きな目標です。経済的に自立するのはまだまだ先の話として、将棋の「一人ぼっち」体験を通じて、子どもたちの自立心も育まれるのではないかと思います。

【「株式会社いつつ」のホームページ】 http://www.i-tsu-tsu.co.jp/


    ☆育児漫画家・高野優さんのイラスト&つぶやきコーナー☆ その3





















【高野優 公式サイト】http://www.k4.dion.ne.jp/~alamode/
【高野優 公式ブログ タカノアラモード】http://www.take.cside5.jp/alamode/blog/
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【文・なかくらあきこ、絵・たかのゆう】
★なかくら・あきこ★東京都出身。女流二段。株式会社いつつ代表取締役。6歳から将棋を始める。1991、92年の女流アマ名人で連続優勝を果たし、94年に高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。その後、NHK杯将棋トーナメントなどテレビ番組の司会を務めるなどメディアで幅広く活躍。2007年に公益社団法人日本女子プロ将棋協会へ移籍。15年3月に現役を引退し、同年10月に株式会社いつつを設立。将棋と知育・育児を結びつけるような活動を広く展開し、お母さん向けの講演なども行う。将棋入門教材「はじめての将棋手引帖」の制作や、絵本『しょうぎのくにのだいぼうけん』(講談社)も出版。

★たかの・ゆう★北海道出身。育児漫画家・絵本作家。NHK教育テレビにて『土よう親じかん』(2008年4月~2009年3月)、『となりの子育て』(2009年4月~2011年3月)の司会を務め、子育て世代から支持が厚い。『よっつめの約束』(主婦の友社)など著書は約40冊に上り、台湾や韓国などでも翻訳本が発売されている。また、マンガを描きながら話をするという独自のスタイルで、育児をテーマにした講演会を全国で開催。2015年には、特定非営利活動法人日本マザーズ協会が主催する「第8回ベストマザー賞2015・文芸部門」を受賞。
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