
「軽井沢現代美術館をレポートします!」
こんにちは、「かもめの本棚」広報宣伝担当・カモメのるーです。版画家・杏さんの作品展が軽井沢で開催中との情報を聞きつけ、会場となる軽井沢現代美術館に参上! まるでリゾートホテルのような明るくゆったりした空間で作品鑑賞が楽しめる「ANZ〜蟹江杏作品展」。会場にいる杏さんにインタビューしながら、ボクがレポートしちゃうぞ。夏休みの特別イベントも紹介するので、お楽しみに~。◆大作の迫力は作品展でしか味わえない 杏さん、7月6日からスタートした夏シーズン(第二期)は、「子ども」「絵本」がテーマになっているとか。ズバリ! 見どころは?

「わー、これは『赤ずきんちゃん』ですね~」
杏 夏休み中ということもあって、家族で楽しめるように『不思議の国のアリス』や『赤ずきんちゃん』など絵本をモチーフにした作品をたくさんそろえています。今回は、絵本『あんずのアリスBOOK』(講談社)に登場した版画の原画も展示しているんですよ。大きな作品は展示会場でしか観ることができません。絵本や本ではなかなか伝えることができない、版画の臨場感も味わっていただけるとうれしいです。 確かに絵本のワンシーンをイメージさせる版画が多いね。観ているだけでイメージがどんどん膨らんで、まるで絵本の世界に迷い込んだ……(妄想中)、そんな気持ちになっちゃうな(笑)。それに、こうやって間近で鑑賞すると、色の濃淡や発色、線の表情は作品ごとに違うからじっくり観たくなっちゃう。大きな作品はかなりの迫力があって、ちょっとドキドキしちゃうよ。

「色がカラフルで、顔の表情もそれぞれ楽しい」
◆初の版画エッセイで知られざる一面が発覚!? ところで杏さん、
初の版画エッセイ『あんずとないしょ話』を5月に刊行したけれど反響はどう? ボクは、杏さん自身の子ども時代を振り返るエッセイがとっても新鮮だったな。
杏 『あんずとないしょ話』はおかげ様で、子どもから大人まで幅広い世代の方に好評です。読んでくださった方からは、「杏さんの『青』に込められた思いを知ることができて、作品の見方が深まりました」といううれしい声や、サインに必ず書く「『涙を食べる犬』の物語に感動しました」という感想も多く寄せていただきました。『あんずとないしょ話』を通じて、私の版画だけでなく、「蟹江杏」という人間の新しい一面を知っていただけたのではないかと感じています。
「そんなに見つめられると、照れます」
◆夏休み特別公開イベントで制作風景を公開! そうか!
『あんずとないしょ話』は、杏さんとファンの方を近づけた一冊なんだね。広報宣伝担当のるーも、なんだかとってもうれしいな。話は変わるけど、今開催中の「ANZ〜蟹江杏作品展」は、夏休みの特別イベントがあるんだね。
杏 そうなんです。8月16日(水)・17日(木)・18日(金)は、こちらの会場で特別に版画制作の裏側を公開しちゃいます。版画プレス機も持ち込んで、刷り上がる瞬間も見ていただこうかと計画中です。ぜひお越しくださいね。 それはすごい! 杏さんの制作風景が見られるなんてとっても貴重だよね。これは見逃せないぞ!
――『あんずとないしょ話』の発売以来、ファンとの距離が縮まったと笑顔で話す杏さん。るーもこの本を読んで、杏さんの魅力が深まったと感じていた1人(?)なのでした。さて、すっかり意気投合したるーと杏さんは、軽井沢現代美術館を飛び出します! どこへ向かったのか?? 最終回につづく~。【アトリエANZ公式ホームページ】
http://atelieranz.jp
作品展では作品の販売もしています
ANZ〜蟹江杏作品展
――世界、或いは万物への眼差し――[場所]軽井沢現代美術館 2階ギャラリー
[会期]2017年11月23日(木・祝)まで
10:00~17:00 ※火・水曜は休館、夏期の7/20(木)~9/4(月)は無休
[入館料]大人1000円、65歳以上・大高生800円、
中小生500円、未就学児無料
※入館料にはお茶のサービスが含まれます。
★夏休み特別イベント制作の舞台裏を公開![開催日時]2017 年8月16日(水)・17日(木)・18日(金)13:00~16:00
[会場]2階ギャラリー
杏作品はどうやって生み出されるのか、制作風景をライブで見られます。
【軽井沢現代美術館のホームページ】
http://moca-karuizawa.jp/
※WEB連載原稿に加筆してまとめた単行本『あんずとないしょ話』が好評発売中です(発行:東海教育研究所、発売:東海大学出版部)。WEB連載「あんずとないしょ話」はこちらをご覧ください。WEB連載「ママとパパには内緒だよ」はこちらをご覧ください。また、杏さんと石川さんの対談「子どもの世界は無限大」はこちらをご覧ください。