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美しいくらし
フランスの美しい田舎と小さな村ワイン 写真と文
木蓮
第2回前編㊦ ドメーヌ滞在と石畳の小道【セギュレ】


 さて、レセプションでブノワ氏と待ち合わせ、奥様のアンを紹介していただきました。ショートカットで溌剌とした印象の彼女は、実は気遣いの素晴らしい女性。ドメーヌのホテル部門を管理しています。

 そして、忘れてはいけないのが、看板犬であるニジャ。
 よく「忍者?」と聞かれるそうですが、先日亡くなったフランスの国民的ロックスター「ジョニー・アリディ」のことをブノワ氏が大好きで、ジョニーを反転させて呼んでいるうちに、いつしかニジャになったというエピソードを聞かせてくれました。

 ニジャはとにかく人間が大好き。私がブドウ畑にしゃがみこんで撮影している間も、カメラの前に突然現れるので、彼女の鼻の頭の写真がいっぱい残っています。

マスカロン噴水と鐘楼

 「さぁ、行こう!」
 ブノワ氏の提案で、初日は近くにある村の散策に出かけることに。まずは、ドメーヌから見えるセギュレ村。「フランスの最も美しい村」の一つに認定されています。

 村の中には細い石畳の路地が張り巡らされていて、まるで迷路のよう。まだ暑い日差しを遮るかのように木が生い茂り、辺りはヒンヤリしています。17世紀に造られた美しいマスカロン噴水は歴史的建造物。かつて村の唯一の水汲み場とし珍重されました。そのすぐ横には、1660年に造られたプロヴァンスのヴォクリューズ県最古の鐘の一つである鐘楼がそびえ、今でも時を告げてくれます。


石畳の路地が続くセギュレ村

 セギュレ村自体も石造りの家がお好きな方にお勧めの村ですが、この村を中心とした半径10km内に、多くの方に知って欲しい素晴らしい村がたくさんあります。そのためブノワ氏と奥様のアンは、ドメーヌ・ド・カバスに滞在されたお客様たちと小さなグループを作り、お弁当を持ってピクニックに出かけるサービスも行っているそうです。

 彼らのブドウ畑の一部があるサブレ村や、ローマの遺跡が発掘されたヴェゾン・ラ・ロメーヌなど、ホテルに連泊し、周辺の小さな村を訪れてみるのも楽しみの一つだな~と思いながら村散策を楽しみました。 

 さぁ!いよいよ次の日は、ブドウ畑へ!
 ここでは、私の想像したのとは全く違った景色が広がっていました。(つづく)


サブレ村

ヴェゾン・ラ・ロメーヌ



★木蓮さんのブログ【フランス小さな村を旅してみよう!】
http://ameblo.jp/petit-village-france/

協力:株式会社グラムスリー「moulla(ムーラ)」
http://www.moulla.jp/

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WEB連載「フランス 花の村をめぐるたび」はこちらをご覧ください。
WEB連載「フランスの花の村を訪ねる」はこちらをご覧ください。
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【もくれん】
神戸出身。フランスの「おへそ」にあたるオーヴェルニュの人口200人に満たない小さな村に在住する日本人女性。フランス人の夫との結婚を機に渡仏。さまざまな地域に接しているオーヴェルニュの地の利を生かし、名もなき小さな村を訪ねる旅にどっぷりはまる。フランスの小さな村の美しさに魅了され、「パリだけではないフランスの美しさを伝えたい」と、訪ねた村々をブログで紹介。みずみずしい写真と住んでいる人間ならではの視点で人気を呼んでいる。著書に『フランスの小さな村を旅してみよう』『フランスの花の村を訪ねる』(東海教育研究所)。
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