× close

お問い合せ

かもめの本棚に関するお問い合せは、下記メールアドレスで受けつけております。
kamome@tokaiedu.co.jp

かもめの本棚 online
トップページ かもめの本棚とは コンテンツ一覧 イベント・キャンペーン 新刊・既刊案内 お問い合せ
美しいくらし
フランスの小さな村を旅する 写真と文
木蓮
最終回 2つの教会が向き合うコルスの不思議な地【カルジェーズ】


 ナポレオンの生まれ故郷であるアジャクシオから約50キロメートルにあるカルジェーズを訪れることになったのは、オフィス・ド・ツーリズムのマダムに強くすすめられたからでした。駐車場に到着し真っ青な海を眺めると、不思議な塔が目に入りました。これはコルスの海岸線にいくつも存在するジェノヴァの塔。島のシンボルとなっています。

レモン

アーモンドの花


 オフシーズンである2月だったこともあり、ただただ静かな印象でしたが、バラが咲いていたり、たわわに実るレモンが南国の風情を彩ってくれます。村の奥まで歩くとマダムに聞いていた2つの教会が見えてきました。


 1868年から74年にかけて建てられたのが、ギリシャ正教の「Église St. Spiridion(聖スピリディオン教会)」。内部装飾は新古典主義でイコノタシスと呼ばれる独特な造り。そしてもう一つ、1822年~28年に建造されたカトリックの「Eglise de l'Assomption dite « Latine »(ラテン《ラタン》と呼ばれる被昇天教会)」は基本的にバロック様式で、ところどころトロンプ・ルイユの技法(トリック・アート)が使われています。この教会の中に差し込む太陽が奏でるステンドグラスの輝きは圧巻。太陽の光をいかに計算して造っているのかと感動しました。

 ギリシャ正教会とカトリック教会が向き合って建っているのは珍しく、この村の見どころとなっています。(おわり)


★ParisからCargèseへの行き方
Paris-Charles-de-Gaulle空港からAjaccio Napoléon Bonaparte空港まで約1時間45分。タクシーに乗り換え53?。乗換時間などを考慮して合計約3時間。


★木蓮さんのブログ【フランス小さな村を旅してみよう!】
http://ameblo.jp/petit-village-france/

WEB連載が本になります!



本体2300円+税

このWEB連載をもとにした木蓮さん待望の新刊『フランスの小さな村を旅してみよう』が、2020年9月中旬に発売になります。これまで足を運んだ数えきれない村の中から、特に心に残る55の「とっておきの小さな村」を厳選。オールカラーで紹介します。
 新刊発売を記念して初版限定「Wプレゼントキャンペーン」を開催! オリジナルポストカード付きの初版本を購入して応募すると、抽選で55名に木蓮さんセレクトの特製ギフトなどが当たります。

Wプレゼントキャンペーンの詳細は

コチラ⇒

※木蓮さん初の著書『フランスの花の村を訪ねる』も絶賛発売中です。
WEB連載「フランス 花の村をめぐるたび」はこちらをご覧ください。
WEB連載「フランスの花の村を訪ねる」はこちらをご覧ください。
ページの先頭へもどる
【もくれん】
神戸出身。フランスの「おへそ」にあたるオーヴェルニュの人口200人に満たない小さな村に在住する日本人女性。フランス人の夫との結婚を機に渡仏。さまざまな地域に接しているオーヴェルニュの地の利を生かし、名もなき小さな村を訪ねる旅にどっぷりはまる。フランスの小さな村の美しさに魅了され、「パリだけではないフランスの美しさを伝えたい」と、訪ねた村々をブログで紹介。みずみずしい写真と住んでいる人間ならではの視点で人気を呼んでいる。著書に『フランスの小さな村を旅してみよう』『フランスの花の村を訪ねる』(東海教育研究所)。
新刊案内