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るーが行く!【出版記念トークイベントに潜入する~の巻】 かもめの本棚 広報宣伝担当
カモメのるー
その2 『SHEILA KIMONO STYLE』撮影裏話
 シーラ・クリフさんの写真集『SHEILA KIMONO STYLE』出版記念トークイベントの後半は、撮影を担当したタッド・フォングさんとシーラさんによる撮影裏話です。この写真集の魅力は、シーラさんのステキな着物のコーディネートもさることながら、「こんな場所あるの!?」と思わず声に出しちゃうような背景や、シーラさんのチャーミングなポーズにもあると、「かもめの本棚」広報宣伝担当のるーは思うのだ。その秘密に迫れるかな? 楽しみ~!

 タッドさんがシーラさんの着物姿を本格的に撮影し始めたのは、シーラさんが取り組んでいる「箪笥開きプロジェクト」(連載「シーラの着物スタイル」第3回 平成の世のリアルな着物事情参照)がきっかけだったのだそうです。

 プロジェクトで、多くの日本人女性の着物コレクションについて聞き取り、あらためて着物の奥深さに触れたシーラさん。そして、数々の素晴らしい着物を見て、着物や着物姿の女性を撮ることの楽しさに気づいたタッドさん。2人はプロジェクトを進めるかたわら、シーラさんが手持ちの着物をコーディネートして身につけ、それをタッドさんが撮影するという“遊び”をスタートしたんだって。
 この写真集に収められているのは、そんなふうに1年以上かけて撮った75~80もの着物コーデの中から選りすぐったものなんです!

タッドさんとボク

 タッドさんいわく、「“ああ、きれいだな”と思って近づくと、精緻な柄やコーディネートの魅力といった、細かい部分が見えてくる。着物は、遠くからでも近くからでも映えることが、撮影を通じてだんだんわかってきました」
 だからこそ、この写真集には全体のコーディネートがわかるものだけではなく、着物や帯、小物のディテールまでじっくり見ることができるよう、アップの写真も多く所収しているんだね!

 さて、話題はいよいよロケ地について。写真集に登場する幻想的な水玉模様や巨大なトマトがどこにあるのか? 読者の皆さんも知りたいはずだよね~。
 実はボク、編集者Nと一緒に『SHEILA KIMONO STYLE』のロケ地めぐりをしたのです。

撮影:Todd Fong(タッド・フォング)

巨大トマトの裏側は野菜スタンド

 トークではそのときの様子も紹介しました。

 あの大きな水玉模様は、池袋駅にあるデパートの壁面。そして、巨大なトマトはシーラさんのご近所にある野菜直売所なんです! 大きなトマトをバックにおどけたポーズのシーラさんと、それを懸命にカメラに収めるタッドさん。「気づくと、“あの外国人たちは何をしているんだろう!?”と、警察官がずーっと私たちを見ていたの」というシーラさんの撮影裏話に、会場は爆笑の渦に包まれました。

 写真集のロケ地には、商店街やお寺も。こんな場所はどうやって見つけるの? そんな疑問に「いつも自転車で走り回って、“いいところはないかな?”と探しています」と答えてくれたシーラさん。その多くが、ご自宅から徒歩圏内なのだそうです。
この写真集は、普段気づかずに通り過ぎてしまう一角を撮影場所にすることで、着物の日常的な楽しみ方を教えてくれるんだね。

 ありふれた日常の景色を印象的な1枚に仕立て上げるタッドさんの腕前と、シーラさんのウィットに富んでセンス抜群の着物コーデ。でも、忘れちゃいけません。もうひとつ、欠かすことができなものがあるのです。
 それは……あるときは大人の女性、あるときは天真爛漫な少女と、変幻自在なイメージをもたらすシーラさんのチャーミングなポーズ。その秘密について、シーラさんは「例えば、フランスの地中海で優雅に過ごしている女性とか、『赤毛のアン』になりきるとか、めいっぱい遊んでいます!」と笑顔で教えてくれました。

撮影:Todd Fong(タッド・フォング)

角度はまねてみたけれど……

 でも、聞くは易し行うは難し。るーと編集者Nは、高層ビルの迫力あるアングルと青空を背景に、シーラさんのカラフルな帯の後姿が映える1枚を求めて、ロケ地の東京・ミッドタウンタワーへ。Nはボクをモデルに同じアングルで撮ったのだけど……同じ場所とは思えない。トークでは、それがまるで「使用前・使用後」のように紹介されて、会場の皆さんに笑われちゃった。
 「どうしたらタッドさんのように撮れるのでしょう?」と意を決して迫るNに、シーラさんがひとこと。「ライティングはとても大切よ」
 ロケ地めぐり隊一同、トホホ~なのでした。

 和やかな談笑のうちに、そろそろ閉会の時間。イベントの締めくくりは「お楽しみ抽選会」です。賞品は、連載「にっぽん醤油蔵めぐり」でおなじみの「職人醤油」さんのお醤油や、「フランスの美しい田舎と小さな村ワイン」でワインの紹介をしてくれるムーラさんからご提供いただきました。ありがとうございます! 当選者の皆さん、喜んでもらえたかな?

 会場では、閉会後もお互いに着こなしのポイントを明かしたり、写真を撮り合ったりする人たちがあちらこちらで談笑しています。こんなふうにすぐ仲よくなれるなんて、着物ってやっぱりすごい。よ~し、るーも『SHEILA KIMONO STYLE』で着物コーデを勉強して、挑戦するぞ!
 では、着物美人の皆さま、今度は街でお会いしましょう!(おわり)


◆イベントでは「ミニ着物ファッションショー」も 

左から長谷川さん、朔庵さん、きりたにさん

 シーラさんとタッドさんによる「KIMONO撮影裏話」のトークが始まる前には、写真集に掲載しているシーラさんのコーディネートをモデルさんが着るミニ着物ファッションショーも開催しました。
 モデルを務めてくれたのは、連載「駆け出し忍者のくノ一修行」でおなじみのイラストレーター・いずみ朔庵さん、今回のイベントの会場構成やパネル制作、すてきなバラのサシェのパッケージやパンフレットなど全体のアートディレクションを手がけてくれたイラストレーターでデザイナーのきりたにかほりさん、その友人の長谷川舞子さんの3人です。
 いかがですか? シーラさんの着こなしとは、また違った味わいでしょ。写真集の中のどの着物か、わかるかな?


【展示会のお知らせ】


 重宗玉緒さんの展示会が、ラフォーレ原宿で2019年1月23日(水)まで開催中です。今回は、「モダン着物小物梅屋」さんとのコラボによるラフォーレ限定ショップ。シュールで、ポップで、デコラティブな独特の世界観を間近で堪能できる絶好の機会です。ぜひお出かけ下さい。
★ラフォーレ原宿で開催中!「着物 IN LAFORET」の詳細はコチラ⇒
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【かもめのるー】
[名前] カモメのるー
[所属] かもめの本棚編集部
[年齢] 永遠の3歳
[サイズ]片手に乗るぐらい
湘南生まれの新宿育ち。「かもめの本棚」の広報宣伝担当。「かもめの本棚」の書籍や記事を皆さんにもっと知ってもらいたい! という思いを胸に、西に東へ飛び回っている。「これからも応援よろしくね」(るー)
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