春を告げる「ミモザ祭り」では来場者に花が投げかけられる
この村の美しい時期は、実はミモザの季節だけではありません。
母と初めて訪れたのは、初夏。村の中に一歩入り、私は思わず息を飲みました。
春から秋にかけて村中に咲き誇るブーゲンビリアが、まるで傑作の絵画を前にしたときのように私を圧倒したのです。石壁一面に広がるブーゲンビリアの洪水に、感動のあまりしばらく動けなりました。
母と2人、街中にある細い階段を降り石畳の角を曲がるたび、思わず「わ~っ!」と声を上げてしまったほど、目には鮮やかなピンクが飛び込んできます。一度、この景色を知ってしまうともう大変! 目の奥に残るあの景色を見たくて、その後、私は何度もこの村を訪れることになりました。

決してきらびやかなブランドショップや有名な建造物が立ち並ぶわけではありませんが、花好きな方ならこの楽しさはおわかりになるはず。村には、もちろんブーゲンビリアだけでなく、キョウチクトウやルリマツリ、アジサイなど、ほかにも多くの花が競うように咲き乱れます。
ボルム・レ・ミモザの村は、まさしく「花に愛された村」です。
【写真提供:木蓮】
★木蓮さんのブログ【フランス小さな村を旅してみよう!】
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