ヴィルフランシュ・シュル・メールから少し西へ、ニースとカンヌの間にあるカーニュ・シュル・メールとその周辺にも、芸術家とゆかりの深いブーゲンビリアの見どころがあります。
カーニュ・シュル・メールには、ピエール・オーギュスト・ルノワールが晩年を過ごした美しいオリーブ畑が広がるコレット荘があり、現在は美術館として公開されています。
その丘の上にあるこの町で最も古い地区、ル・オー・ド・カーニュにもブーゲンビリアの美しい場所がいっぱい。1948年に歴史指定地区の登録を受けたこの場所は海沿いの華やかな雰囲気とは違い、落ち着いた石造りの家が建ち並びます。

サン・ポール・ド・ヴァンスの石畳
この情景を眺めると、いかに南仏が多くの芸術家たちに愛されてきたのか実感するのです。
ル・オー・ド・カーニュからさらに続く山道をのぼっていくと、この地に20年住んで亡くなったマルク・シャガールが眠るサン・ポール・ド・ヴァンスが見えてきます。
この村の特徴は、なんといっても石畳。道を歩いているだけで、路上に描かれた多くの石の花にまで出合うことができます。
村の中はかわいいお店がいっぱいで、常に多くの観光客でにぎわっています。そんな喧騒を逃れ、一歩、村の外周を歩いてみると花に囲まれた家がいっぱい! 特にブーゲンビリアとジャスミンのコラボレーションは美しく、まるで滝のように花が降り注いできます。
【写真提供:木蓮】
★木蓮さんのブログ【フランス小さな村を旅してみよう!】
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