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きれいをつくる
女性ホルモンを整えて「愛される女」に ウェルネスライフ研究所主宰
神藤多喜子
最終回 「無私」の心で賢く育てる
 恋が成就して晴れてカップルになった二人。でも時間が経つにつれて相手のイヤなところばかりが目につくように……なんてことは意外に多いのかもしれません。異性との関係を良好のまま保っていくのは実はとっても大変。「だからこそ女性の潜在能力を発揮して!」と説く神藤さんに具体的なアドバイスをもらいました。

産み育てる強さを生かす
 相手のイヤなところが目につくからといって、「ああしてくれない」「こうしてくれない」「あの人が悪い」とその原因を自分以外の場所に探そうとし、相手に対して一方的に「ここを直してほしい」と要求するのは賢明ではないでしょう。
 そもそも女性らしさとは、異性に対してナヨナヨしたりブリブリしたりすることではありません。子どもを産むor産まないには関係なく、「産み育てる強さ」「相手を受け入れる強さ」なのです。周囲の人間を育てる、異性である男性を育てる、さらには社会全体を育てる――女性が生まれながらに持っている強さを発揮して、辛抱強く自分好みの男性に育てていけばいいのです。

彼は6歳、私は女神さま

 具体的には、6歳児を育てる母親の気持ちで異性と接してみてください。男性はいくつになっても大人にならない、ずっと子どものままだと私は思っています。一般的に6歳児ぐらいまでは母親を女神さまだと信じています。母親を手伝ったときにかけられる「ありがとう」「あなたが宝物よ」などという言葉と笑顔は最高のご褒美。もっと女神さまを喜ばせようと頑張る子に育ちます。
 だから夫や彼に対しても「ありがとう」という感謝の言葉を積極的にかけましょう。最初は気持ちが入っていなくても構いません。面と向かって言うのが照れくさいのなら、ブログやSNSに投稿してさりげなく伝えるのも手。口角をキュッと上げるだけでも、感謝の気持ちを伝えることができます。「ありがとう」「おつかれさま」「お帰りなさい」「待っていたわ」などの優しい声がけや表情を習慣にしていくと、最初は演技だったとしても効果があります。男性にとっては女神さまである母親の位置づけが、妻や彼女、会社だったら女性上司や女性部下へと脳が変換するだけ。あなたの褒め言葉で少しずつ理想の男性に近づいていくはずです。

幸せホルモンを味方につける

 ちなみに、人を育てるためには「私が無い状態」――無私の心が必要です。これは「母性」とも言い換えられます。例えば妊娠中は自分の意志とは関係なく、酸素や栄養を赤ちゃんにあげるように脳が指令を出します。仮に自分の肌がきれいになることを願って美容目的でコラーゲンを口にしたとしても、脳が勝手に判断してまずは赤ちゃんにそれを運んでしまう。そして不思議なことにおなかの命が育つにつれて、「自分よりもまずは赤ちゃん」という気持ちがますます強くなっていくのです。

 “女性を「母親」にするために働くホルモン”である女性ホルモンを有する女性は、オキシトシンという名のホルモン分泌を促すための訓練をすることで、誰でも母性(無私の心)を持つことができます。“幸せホルモン”と呼ばれるオキシトシンは、仲間や家族と楽しく過ごす、アイドルやペットを見つめて夢中になる、マッサージに行くなど、自分にとって気分が良くなる行為をすることで分泌されます。いずれも日常生活の中で簡単にできることばかりなので、ぜひ実践してほしいですね。

 最後に皆さんにお伝えしたいのは、愛されたいと思うのなら、自分を愛せる人、他者を愛せる人にならなくてはいけない、ということです。繰り返し説明していますが、“女性を「母親」にするために働くホルモン”である女性ホルモンの特徴は、「産み育てる強さ」と「相手を受け入れる強さ」です。ホルモンバランスが整っていればこれらの力が正常に発揮され、自分や他者を優しく愛せる女性――愛される女性にきっとなれるはずです。

【ウェルネスライフ研究所のホームページ】
http://www.wellnesslife.sakura.ne.jp

取材を終えて
 取材でお会いした瞬間から優しい雰囲気を醸し出していた神藤先生。口調も穏やかで、お話を聞いているだけで心地よい気持ちになりました。女性ホルモンが整うと、こんなにすてきな女性になる! ということをご自身の姿でしっかり証明していました。老若男女問わず神藤ファンが多いのも納得です。30代独身の私は、とかく男性に好まれるファッションやメイクなどについて意識が向きがちでしたが、今後は女性らしさと生理も大切にしようと決意して取材を終えました。おっぱいの状態も日々確認していきたいと思います!

(構成:鷲巣咲子、撮影:島本優子、編集:川上志野)

*この記事は、株式会社リビングくらしHOW研究所が運営するライター・エディター養成講座「LETS」アドバンスコース16期生の修了制作として、受講生が企画立案から構成、取材、撮影、編集、校正までを実践で学びながら取り組んだものです。
【ライター・エディター養成講座「LETS」のホームページアドレス】
http://seminar.kurashihow.co.jp/lets
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【しんどう・たきこ】
北九州市立八幡病院産婦人科小児科病棟婦長、出張開業助産師を経て、ウェルネスライフ研究所を開設。おっぱい体操や排毒料理、マンモリラクゼーションなどの研究・指導を行っている。各種講習や講演会をはじめ、テレビや雑誌などでも活躍。マンモセラピー協会代表理事、助産師、東京医療保健大学大学院非常勤講師。著書に『「きれい」を育てる女性ホルモン整えレッスン』『おっぱい体操でかなえる理想のカラダ』『おいしい「排毒料理」』など。
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