「何年も好きな人ができない」「夫への愛が冷めた」「男性部下の扱いに困る」……など、いくつになっても異性に関する悩みがなくならない! と思っている女性も多いはず。独身女性には独身女性なりの、妻には妻なりの、異性に対する不平や不満があるのです。でも異性との関係改善を端から諦めていては、人生を半分しか楽しんでいないようなもの。助産師としての経験をもとに、おっぱいをふわふわにして女性ホルモンを整えるための“おっぱい体操”を考案、「女性ホルモンを整えることで心と体が美しくなる」と説く神藤多喜子さんにインタビュー。円滑な異性関係を築いて“愛される女”になるための女性ホルモンとの付き合い方を4回にわたって教えてもらいます。男性も女性の体から生まれてきた
最初にお伝えしたいのは、女性は“産み育てられる心と体”を持って世に出てきているということです。子宮や卵巣、生理があるのは本来、妊娠して出産するためです。産むor 産まないは別として、命を育める立派なシステムが備わっているのは事実。男性だって、もともとは女性の体から生まれてきたのです。その尊さを女性自身がしっかり意識してほしいですね。
そのうえで頭に入れておいてもらいたいのが、“女性を「母親」にするために働くホルモン”である2つの女性ホルモンは、心と体によくも悪くも作用すること。正常に分泌されバランスよく保たれていればお肌もつやつやで、女性らしいしなやかな体が手に入ります。しかしそのバランスが崩れるとイライラしたり不安になったりするだけでなく、生理痛や肩こり、冷えといった体の不調にも悩まされることに。だからこそ女性ホルモンの特性を知り、自分自身の心と体の関係を理解することが大切です。そうすれば他人とのコミュニケーションも上手に図れるようになり、円滑な異性関係を育めるはずです。
生理は小さな妊娠出産
生理と女性ホルモンは切り離せないものなので、ここで詳しく説明しましょう。生理とは、ただ単に血を流す行為ではありません。女性の体は妊娠準備のために1カ月に1度、卵巣から卵子を出します(排卵)。これに合わせて子宮の内側にある子宮内膜が厚くなり、精子を受け入れる準備をするのです。無事に卵子と精子が出会い(受精)、受精卵が子宮内に着床すれば、めでたく妊娠ということになります。
しかし今回は妊娠しなかったと判断すると、不要になった子宮内膜を体外に排出します。これが生理です。この一連の流れを順調に繰り返していけば、伴侶と出会い子孫を残したくなったときに体が順応しやすいことから“生理は小さな妊娠出産”ともいわれます。
天使のホルモンと悪魔のホルモン では、排卵や生理をコントロールしているのは何でしょう? それが卵巣から出る女性ホルモンです。女性ホルモンには正反対の特徴を持つエストロゲンとプロゲステロンがあり、私はそれぞれ「天使のホルモン」「悪魔のホルモン」と表現しています。女性の体はこの2つの影響を受けながら、28日前後で生理の周期を作り出しているのです。
◆生理直後から約10日間はエストロゲン期・天使のホルモンが優位
・穏やかさや弾力性を助長し、「受容力」が高まるのが特徴⇒髪、肌つやがよくなり、「新しく精子を受け入れよう!」と男性を優しく惹きつけようとします。
◆排卵直後から生理前までの10日~2週間はプロゲステロン期・悪魔のホルモンが優位
・体が“妊娠した”と勘違いし、心や肌が敏感になるのが特徴⇒吹き出物が出たり、怒りっぽくなったり、外敵から子どもを守ろうとして「あっちに行け!」と男性が近寄るのを避けようとします。
次回は天使のホルモンと悪魔のホルモンについて、もう少し詳しく教えてもらいます。【ウェルネスライフ研究所のホームページ】
http://www.wellnesslife.sakura.ne.jp(構成:鷲巣咲子、撮影:島本優子、編集:川上志野)
*この記事は、株式会社リビングくらしHOW研究所が運営するライター・エディター養成講座「LETS」アドバンスコース16期生の修了制作として、受講生が企画立案から構成、取材、撮影、編集、校正までを実践で学びながら取り組んだものです。
【ライター・エディター養成講座「LETS」のホームページアドレス】
http://seminar.kurashihow.co.jp/lets