「女性ホルモンが整っている状態で男性を厳しく観察すれば、見誤ることはありません」と前回アドバイスをもらいました。でも、どうやって女性ホルモンの状態を判断し、そのバランスを整えればいいのでしょう? おっぱいは見える女性ホルモン
講義では体の構造をわかりやすく伝えている
写真提供:ウェルネスライフ研究所
助産師として働いていたころ、出産した女性の多くが母乳トラブルに悩んでいました。母乳の出が悪くおっぱいが張ってつらい、という人がたくさんいたのです。そこで母乳を出やすくして子育てをもっと楽しんでもらいたいという思いから、ストレッチとおっぱい揺らしを組み合わせた“おっぱい体操”を考案、堅くなったおっぱいをほぐしてふわふわにすることで母乳トラブルは減っていきました。
独身女性や子育てを終えた人には関係のない話だといわれそうですが、大いに関係があります。なぜなら、おっぱいは女性ホルモンと密接につながっているからです。
おっぱいは主に乳腺、脂肪からできており、そこに多くのリンパ腺、血管がはりめぐらされています。乳腺はエストロゲン(天使のホルモン)の分泌量が増えることで発達し、それを守るために柔らかな脂肪がついて膨らんでいきます。女性ホルモンが正常であれば、子宮内膜が厚くなる排卵期に乳腺が刺激されておっぱいが大きくなり、不要となった子宮内膜を体外に出した生理後には小さくなります。おっぱいの様子を毎日チェックすれば、女性ホルモンが正しく分泌されているか否かを知ることができるのです。
◆ホルモンの分泌が正常の場合・おっぱいが温かくて血色がよい
・マシュマロのように柔らかくふわふわ
・弾力がありよく揺れる◆ホルモンバランスが悪い状態・おっぱいが冷たく固い
・乳房が左右に向き離れている
・生理前におっぱいが痛む心も体も柔らかく
“おっぱい体操”集団レッスンの様子
写真提供:ウェルネスライフ研究所
どんなに大きくてもカチカチに堅かったり、左右のバランスが悪いおっぱいはホルモンバランスが悪い証拠。心と体のバランスも崩れて女性としての魅力も半減です。ホルモンの分泌が正常でおっぱいの柔らかい女性は、エストロゲン期になれば肌つやがよくなって心も穏やかになり、他人を受け入れる力――すなわち“受容力”が高まります。女性の体が男性の精子を抵抗なく招き入れるのと同じように、何事も優しく受けとめやすくなるのです。だからこそ考え方の違いを尊重し、他人のダメなところもさりげなくフォローできる。見た目が艶やかで心は優しい――こんなすてきな女性を男性が放っておくはずがありません。
よい“おっぱい”をつくる5カ条
神藤さん作の食事。健康体をつくる料理指導も行っている。写真提供:ウェルネスライフ研究所
女性ホルモンが整ったよいおっぱいを目指すには、健康的な生活を送ることがポイントになります。?早寝早起き、?日本食中心の生活、?体を冷やさない、?適度な運動をする ?毎月の生理を大切にする。どれも基本的なことばかりですが、女性として特に?「毎月の生理を大切にする」を強く意識してほしいと思います。
前回もお話したように、生理は小さな妊娠出産。生理中の女性は産婦と同様に考えてもいいでしょう。子宮に多くのエネルギーを使うので無理は禁物です。目が疲れやすく肌も過敏になっているので、スマートフォンの利用や入浴・洗髪は控えめに。消化能力も落ちるので胃に優しい食べ物を選び少食に。できるなら仕事もペースダウンして、体が疲れないようにしてください。
女性と男性がよい関係を築いていくために、まず何をすればいいのでしょうか? 次回(最終回)は女性の潜在能力を使ってできることを教えてもらいます。【ウェルネスライフ研究所のホームページ】
http://www.wellnesslife.sakura.ne.jp(構成:鷲巣咲子、撮影:島本優子、編集:川上志野)
*この記事は、株式会社リビングくらしHOW研究所が運営するライター・エディター養成講座「LETS」アドバンスコース16期生の修了制作として、受講生が企画立案から構成、取材、撮影、編集、校正までを実践で学びながら取り組んだものです。
【ライター・エディター養成講座「LETS」のホームページアドレス】
http://seminar.kurashihow.co.jp/lets