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きれいをつくる
女性ホルモンを整えて「愛される女」に ウェルネスライフ研究所主宰
神藤多喜子
第2回 陰と陽を意識する
 助産師としての経験を持つ神藤多喜子さんに、円滑な異性関係を築くための女性ホルモンとの付き合い方を教えてもらう連載の第2回。女性ホルモンには正反対の特徴を持つエストロゲン(天使のホルモン)とプロゲステロン(悪魔のホルモン)があることを、前回は学びました。そこで今回は、この2つのホルモンの特徴を生かしたパートナーとの付き合い方を紹介します。

妊婦さんの目線で相手選びを

 女性の体はエストロゲンとプロゲステロン、2つのホルモンの影響を受けながら28日前後で生理の周期を作り出しています。このうち、女性の輝きが増して異性関係によい影響を与えるのはエストロゲン期です。生理後の約10日間はこの天使のホルモンが優位に立ち、「新しく精子を受け入れよう!」と動物的に男性を探す時期なので、デートや合コンの予定を入れるといいでしょう。

 その際におすすめしたいのが、妊婦さんの目線をプラスして相手を選ぶこと。おなかの命を大切に育てると想定したら“心と体が安定している”“環境が整っている”――最低でもこの2つは外せません。「彼と一緒にいて健康か? 安心できるか?」「出産前後の働けないときも相手は支えてくれるか?」と自問自答しながら厳しく判断していきましょう。そうすれば見誤ることはありません。

悪魔の時期こそ笑顔で

 一方、排卵直後から生理前までの10日~2週間のプロゲステロン期は悪魔のホルモンが優位に立つ時期。イライラを抑えられなかったり、集中力が欠けたり、憂うつになったりします。そんなときこそ自分を元気づけましょう。例えば朝起きたら鏡を見て、「かわいいね」「頑張っているよね」と声に出して自分自身を肯定する。いつも以上に意識をして笑顔で接する。ちょっとした心がけで気持ちが上向きになり、自分だけでなく周囲も明るくすることができます。

 もちろん、男性が女性ホルモンの周期を理解してそれに即した対応をしてくれるのが最も理想的。生理前にイライラが募る人は、あらかじめ自分の体の状態をパートナーに伝えておくといいでしょう。そうすれば自分が八つ当たりされていると誤解されずにすむだけでなく、いつも以上に優しく接してもらえれば無駄なケンカも減ります。
ホルモン周期を利用して男女ともに訓練をすれば、恋愛も結婚生活ももっと円滑になるはず。ただし、この方法を使うにはこの2つの女性ホルモンが正常に分泌し、整えられている状態であることが求められます。

肉食女子と草食男子

 ここ何十年かで男女の差は少しずつ縮まってきました。男性以上にバリバリ働く女性や、恋愛に積極的な「肉食系女子」と呼ばれる女性も増えてきましたよね。潜在能力の高い女性が社会で活躍するのはとても喜ばしいことですが、男性と女性はホルモンによって体の仕組みや精神面での特性が生まれつき異なっていることは忘れないでください。

 男性ホルモンは好戦的な性質を持っていて、相手よりも上に立とうとする特性があります。一方、女性ホルモンは「産み育てる強さ」と「相手を受け入れる強さ」を特性として持っています。実は男性も女性も、もともと両方のホルモンを持っています。女性がふとした瞬間に底力を出すのは男性ホルモンが顔を出すため。でも競争心があまりにも勝ってしまうと男性ホルモンが増えすぎてバランスを崩し、男性を必要としなくなってしまう。最近は恋愛に臆病な「草食男子」も増えていますが、これもストレスなどでホルモンバランスを崩しているせいかもしれません。

 理想的な男女の関係はプラスとマイナス、陰と陽。正反対でありながら互いを尊重し合う関係だからこそ、ぴったりくるのです。ところが現代社会においては陽と陽になったり、中庸と中庸になったりする関係が増えている。そのために異性関係の悩みが絶えないのだと思います。

 次回は女性ホルモンの分泌を簡単にチェックできる方法と、その整え方を教えてもらいます。

【ウェルネスライフ研究所のホームページ】
http://www.wellnesslife.sakura.ne.jp


(構成:鷲巣咲子、撮影:島本優子、編集:川上志野)

*この記事は、株式会社リビングくらしHOW研究所が運営するライター・エディター養成講座「LETS」アドバンスコース16期生の修了制作として、受講生が企画立案から構成、取材、撮影、編集、校正までを実践で学びながら取り組んだものです。
【ライター・エディター養成講座「LETS」のホームページアドレス】
http://seminar.kurashihow.co.jp/lets
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【しんどう・たきこ】
北九州市立八幡病院産婦人科小児科病棟婦長、出張開業助産師を経て、ウェルネスライフ研究所を開設。おっぱい体操や排毒料理、マンモリラクゼーションなどの研究・指導を行っている。各種講習や講演会をはじめ、テレビや雑誌などでも活躍。マンモセラピー協会代表理事、助産師、東京医療保健大学大学院非常勤講師。著書に『「きれい」を育てる女性ホルモン整えレッスン』『おっぱい体操でかなえる理想のカラダ』『おいしい「排毒料理」』など。
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