8月22日から27日まで、東京・新宿区の「ヒルトピア アートスクエア」を会場に、『本とアートのすてきな関係―「かもめの本棚」の装画展-』を開催しました。これまで書籍を彩ってきた表紙原画などを展示したほか、著者やアーティストによるトークショーも実施するなど、初めて尽くしの6日間。広報宣伝担当として大張り切りのカモメのるーが、のべ250人もの来場者でにぎわったイベントの様子を数回にわたってレポートします! まずは会場から紹介しましょう。 この装画展は、「新宿クリエイターズ・フェスタ2019」(主催:新宿クリエイターズ・フェスタ実行委員会、新宿区)の一環で実現したもの。「かもめの本棚」としては初の試みなんだ。今年で9回目となる同フェスタは、新宿の夏を彩る一大アートイベント。今回も8月1日から約2カ月間、新宿駅周辺でさまざまな催しが開催され、多くの人々が気軽にアートを楽しんでいます。
新宿育ちのボクも、毎年心待ちにしていましたが、まさか参加する日がくるなんて! 「かもめの本棚」は、「見て、聞いて、体験できる立体的な展示会」をコンセプトに、本とアートの可能性を探る試みを繰り広げました。
会場を彩ってくれたのは、森 勢津美さん、平林秀夫さん、石塚耕一さん、チャーリー・ノーマンさん、鈴木 透さん、いずみ朔庵さん、タッド・フォングさん、蟹江 杏さん、石川浩司さん、高尾 斉さん、きりたにかほりさんの作品。

アンティークのトランクに鉛筆画が映える

本箱には「かもめの本棚」の書籍が勢ぞろい
いずれも書籍やWEBマガジンでおなじみのものばかりですが、るーは作品を見てあらためて驚いたんだ。それは、原画の持つ力。線の一本一本や微妙な色合いなどから、アーティストたちの息遣いが感じられたような気がしました。

ディテールまで味わえるのは原画ならではの魅力
会場を訪れた人たちも皆、熱心に見ていたよ。『東京おいしい老舗散歩』の装画を描いてくれた鈴木透さんの原画の前では、その繊細な画風に感心しながら、「このお店、行ったことある!」「ここの甘味はおいしいのよねえ」など、話を弾ませている人たちが。また、『今日も珈琲日和』の装画を描いてくれた平林さんの原画は、その不思議な世界感と繊細なタッチで多くの人を引き付けていました。
会場では、これまで「かもめの本棚」から生まれた書籍の展示販売も実施。多くの皆さんが手に取って、装画と原画の世界を行き来して楽しんでくれました。これが、本とアートのすてきな関係なんだね!
なお、8月24日には石川浩司さんの「空き缶トーク&ミニライブ」、25日にはシーラ・クリフさんの着物ミニトークと写真家のタッド・フォングさんによる浴衣撮影会、そして27日には『はじめまして、子どもの権利条約』の監修者、川名はつ子さんを囲む座談会などを実施。会期中は多くの作家さんたちも在廊してくれたんだよ。アーティスト同士で話が弾むのも、今回の装画展ならではの光景。その様子は次回、レポートします。お楽しみに!(つづく)