こんにちは! 広報宣伝担当カモメのるーです。今回は、2026年7月14日に東京・銀座の教文館ナルニア国で開催された、内山さつきさんのトークイベント「島とトーベが教えてくれたこと」をレポートします。当日は好評既刊『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』の著者・内山さんが、「ムーミン」シリーズの作者トーベ・ヤンソンが夏を過ごした島・クルーヴハルに滞在した際の思い出を、自身が撮影した写真とともに紹介。トーベの創作の原点や島での暮らし、そして島で過ごした時間が自身にもたらした気づきなどについて語ってくれました。

内山さつきさん
「幼いころから絵本や児童文学に囲まれて育ち、大人になってからは絵本をテーマにした月刊誌の編集部員として働いた経験もあります。そんな私にとって、国内外の絵本や児童文学を幅広く取りそろえた教文館ナルニア国は、まさに特別な場所。個人的にもとても愛着のあるこの場所で、『ムーミン』シリーズの生みの親であるトーベ・ヤンソンについて皆さんにお話できることを、とてもうれしく思います」
イベントの冒頭、会場に集まった20人以上の参加者に、こう語りかけた内山さつきさん。その言葉どおり、会場となった教文館9階のナルニア国は、子どもはもちろん、絵本や児童文学ファンにも長年愛されている児童書専門フロアなんだ。店内では内山さんの著書『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』の写真展も開催中(写真展は2026年7月末で終了)。イベント開始前には、内山さんが撮影した美しい風景写真や、トーベが夏の間過ごした小屋の内部写真をじっくり眺める参加者の姿もたくさん見かけたよ。
皆さんの期待に満ちた表情を見ていると、「どんな話が聞けるのかな~」と、るーもワクワク、ドキドキ。いよいよトークイベントの始まりです!

会場となった教文館ナルニア国には20人以上が詰めかけてくれたんだ!
この日のテーマは「島とトーべが教えてくれたこと」。ここでいう「島」とは、トーベがこよなく愛し、毎年夏に滞在したフィンランドの小さな島、クルーヴハルのこと。内山さんは2014年、この島に1週間滞在してトーベの面影が残る小屋での暮らしを体験したんだ。滞在した当時はトーベとパートナーのトゥーリッキ・ピエティラが使っていたお皿やコップもそのまま置いてあって、彼女たちが使った食器で食事を食べたりお茶を飲んだりしたそう。なんとも、うらやましい話だな~。
クルーヴハルは水道も電気もない1周10分ほどの小さな島。でも、その素朴な環境だからこそ、トーベが愛した自然や暮らしを肌で感じることができたんだって。島で出会った植物や鳥たち、そしてトーベとトゥーリッキが暮らした小屋の内部など、書籍ではスペースの都合で掲載できなかった秘蔵写真を交えながら紹介してくれた内山さん。どの写真もとても美しく、るーも思わずため息がこぼれちゃったよ。

イベント終了後にはサイン会も
そして、クルーヴハルで過ごした時間は、内山さんのその後の人生を変えてくれるきっかけにもなったそう。当時、月刊誌の編集者として充実した日々を送りながらも、心のどこかで「このままでいいのか」と迷いを抱えていたという内山さん。ところが島に滞在中のある朝、冷たい風がビュービューと吹きつける中を凍えそうになりながらじっと待ち続け、ようやく朝日が昇る瞬間を目にしとき、その悩みがすっと消えていったんだって。
「トーベがそうだったように、自分の人生は自分で思うとおりに歩めばいいと、なぜか自然に思えたのです。あの瞬間は今でも忘れられません」と振り返ってくれました。トーベがそっと背中を押してくれたような、そんな内山さんのエピソードに、参加者の皆さんも大きくうなずきながら耳を傾けていたよ。
ほかにも、日本を代表する児童文学作家・翻訳家・編集者の石井桃子とトーベの共通点や、トーベの島ぐらしが彼女の作品に与えた影響など、興味深い話が次々と飛び出し、あっという間に終了の時間に。終了後のサイン会では、お気に入りのムーミン作品やフィンランド旅行の思い出を内山さんに熱心に語りかける参加者の姿も見られ、トーベとその作品を愛する皆さんの思いが会場いっぱいにあふれていたよ。そして、その光景を目の当たりにして、るーもあらためてトーベ・ヤンソンと彼女の作品が、今も多くの人の心をつなぎ続けていることを実感したのでした。
皆さんもこの夏、『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』を読んで、トーべの愛した島を旅した気分になってみてくださいね! それでは、また次回お会いしましょう。(おわり)
【教文館ナルニア国】→
https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/ トーベとムーミン展
~とっておきのものを探しに~
[福岡会場]
[会場]福岡市美術館2F特別展示室 (福岡市中央区大濠公園1-6)
[会期]2026年8月30日(日)まで
[開館時間]9:30~17:30※金・土曜は9:30~20:00(入館は閉館の30分前まで)
[公式サイト]https://tove-moomins.exhibit.jp/(最新情報をご確認ください)
◆福岡会場にて、書籍『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』を販売しています。この機会にぜひお買い求めください。好評既刊『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』
内山さつき 著

定価2420円(税込)
「ムーミン」シリーズの生みの親で芸術家のトーベ・ヤンソンが26年間、ほぼ毎年の夏を過ごした島クルーヴハル。その孤島にトーベの面影を追いかけて訪れ、1週間滞在した忘れがたい日々と、トーベの友人たちが語った友情の思い出を重ねるように綴る旅のエッセイです。アトリエや幼少期を過ごした家、ムーミン美術館など、トーベゆかりのスポットも収録。ムーミンを愛する人、トーベ・ヤンソンに魅せられた全ての人に贈る1冊です。
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