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るーが行く!【箪笥は語る~の巻】 かもめの本棚 広報宣伝担当
カモメのるー
本屋B&Bでシーラさんが刊行記念トーク!
こんにちは! 広報宣伝担当のカモメのるーです。今回は、2026年6月11日に東京・下北沢の本屋B&Bで開催されたトークイベント「箪笥は語る ~秘密の着物物語~」の様子をレポートします。着物研究家シーラ・クリフさんの待望の新刊『箪笥開き THE KIMONO CLOSET』の刊行を記念して開かれたこのイベントでは、著者のシーラさんと、ゲストとしてイラストレーター・文筆家の田中ひろみさんが出演。着物をこよなく愛する2人が、収納術から着物に宿る家族の記憶、コーディネートのコツまで、たっぷりと語ってくれました。

シーラ・クリフさん(右)と田中ひろみさん(左)


会場となった本屋B&Bは、ドリンクを片手に本を選べ、トークイベントも楽しめるユニークな本屋さん。この日は平日の夜にもかかわらず、来店と配信を合わせて40人もの参加者が集まってくれました。会場には着物姿の人も多く、華やかな雰囲気! るーがうっとり見とれていると、シーラさんと田中さんも目を引くすてきな着物で登場し、トークがスタートしました。

着物研究家として長年活動し、個性的で自由な着こなしが人気を集めているシーラさん。そんなシーラさんの新刊『箪笥開き THE KIMONO CLOSET』は、4年もの歳月をかけた「箪笥開きプロジェクト」の成果をまとめた一冊。20代から65歳以上の日本人女性50人の自宅を訪問し、着物の種類や枚数、入手先、収納方法などをインタビューして記録した一人ひとりの着物物語を紹介しています。対象となった着物は2472枚! いったいどれだけの箪笥が開かれたんだろう?

「洋服は捨てられても、着物は捨てられない。ファッションとしてだけではなく、生活の中で着物が持つ意味を知りたかった」というシーラさんの強い思いから始まったこのプロジェクト。始動から本の出版まで、実に10年の歳月がかかったというから、るーは気が遠くなっちゃった!
仏像の魅力を伝える本を多数出版している田中さんは、シーラさんとは30年来の友達。「箪笥開きプロジェクト」に協力し、自身の箪笥を快く公開した女性の一人でもあります。調査に協力することになったいきさつを、「電車で偶然お会いした際に取材をお願いされたので気軽にお受けしたのですが、まさか、箪笥の中を全部披露することになるとは!」と、笑いながら明かしてくれました。

シーラさんの自宅の収納も特別に公開

息もぴったりの対談は、「着物を持つ・残す・楽しむ」の3つのキーワードに沿って進行。まず話題に上がったのは、悩みのタネでもある収納について。「着物好きならば、数が増えることはあっても減ることはないんですよね」と田中さん。シーラさんは、着物箪笥派とプラスチックケース派に分かれる「世代による収納スタイルの違い」や、箪笥開きで出会ったバラエティーに富んだ収納の具体例を挙げてくれました。

「残す」のパートで何より印象的だったのは、着物一枚一枚に宿る家族の記憶。田中さんは、「箪笥開きプロジェクト」の取材で着物を広げるうちに、しつけ糸がついたまま残っていた母親の形見の着物を見つけたときのことを振り返り、「母の好みと私の好みが合っていて、すごくうれしかった。いろいろな思い出がよみがえってきて、いい時間になりました」と語りました。箪笥って、まるでタイムカプセルのよう!

ほかにも、着物が趣味の娘さんから「着物を縫ってほしい」と頼まれたことをきっかけに、それまでは着物に興味のなかった母親が普段着としての着物に目覚めたという親子の話も。「母から娘へ」が定番だった受け継がれ方も、今は多様なケースがあるみたい。シーラさん自身も、着物を着ない元同僚から母親の帯と帯留めを「ぜひ使ってもらいたい」と譲り受け、ずっと大切にしているというエピソードが紹介されました。
熱烈な着物ファンだけでなく、普段は着る機会がなくても大切な着物を守り持ち続けている人など、女性たちのさまざまな着物物語が取り上げられている点が、この本の特徴でもあるんだね。
ここで、本には掲載しきれなかったシーラさんの着物コレクションを披露! 「この模様、すごく可愛いですよね」と愛おしそうに紹介してくれたのは、研究資料として集めた江戸時代後期の小袖や明治時代の子ども用着物。当時の流行や話題の場所が描かれた大胆なデザインに、るーはびっくり。研究者としての視点が光る貴重な品に、参加者も見入っていました。

「着物を楽しむ」のテーマでは、この日の2人のコーディネートがまさにお手本に! シーラさんは「ポップな感じが楽しくて、この着物を選びました。でも今日、着付け教室に行ったら、先生に『新幹線みたいな柄ね』と言われて、なんだか窓を書き加えたくなりました」と肩をすくめると、会場がどっと沸きました。さらに、「色をいくつかピックアップして全体のイメージを作っていく」というシーラさん流のスタイルを、3パターンの組み合わせで解説。同じ着物でも帯ひとつで印象が変わるのが一目瞭然! このアレンジの幅の広さが着物選びの醍醐味なんだね。

同じ着物をベースにした3パターンのコーディネート例


続いて、「自作の物を使ったり、手を加えたコーディネートを目指しています」という田中さん。着物にはベレー帽を合わせることも多いそう。今日の帯は、田中さんがデザインしたオリジナル作品。柔軟な発想で着物コーディネートを楽しむ様子に、シーラさんからも「かわいい! この組み合わせは洋服ではなかなかできないね!」と太鼓判が。「だんだん正統派からずれていって」と笑う田中さんに、会場にも笑いが広がりました。

トークの最後には、プロジェクトを支えた写真家のタッド・フォングさんもサプライズで登壇。「私は撮影のために50人全員の取材に同行しましたが、着物そのものだけでなく、そこに込められた思い出や幸せな記憶、着物と持ち主とのつながりを写真に残したいと思ってシャッターを切りました」とのメッセージに、るーもじんとしちゃった。

イベント終了後はサイン会も実施。シーラさんと田中さんを囲み、着物の話に花が咲いていました。どの着物にも、誰かの記憶や物語が宿っているんだなぁ。るーは、着物の魅力と奥深さを体感した夜でした。皆さんも、シーラさんの新刊をぜひ開いてみてくださいね!(おわり)

■本イベントはアーカイブ配信で視聴可能です。
興味のある方は、ぜひアーカイブ配信でお楽しみください。インターネット接続環境があればパソコン・スマートフォン・タブレットからご覧いただけます。
※有料、2026年9月12日(土)まで。


■視聴方法:イベント告知・販売サイト「Peatix」よりアーカイブ配信チケットをお買い求めください。
https://bbarchive260611a.peatix.com/

シーラさん待望の新刊・好評販売中!
『箪笥開き THE KIMONO CLOSET』


定価2750円(税込)
B5判・並製・128頁(オールカラー)

自由でカラフル、キュートな着こなしで、着物の新たな魅力と可能性を発信しているシーラさん。愛する着物についてもっと多くを知りたいと取り組んだのが、“秘密の場所”ともいえる女性たちの箪笥を開き、その隠された世界を記録する「箪笥開きプロジェクト」です。4年間で出会ったのは、20代から65歳以上までの50人の日本人女性と、合計2472枚の着物たち。これまでの人生と家族の歴史が詰まった一人ひとりの着物物語を、オールカラーの写真とともに紹介します。

★書籍の詳細・購入は⇒

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【かもめのるー】
[名前] カモメのるー
[所属] かもめの本棚編集部
[年齢] 永遠の3歳
[サイズ]片手に乗るぐらい
湘南生まれの新宿育ち。「かもめの本棚」の広報宣伝担当。「かもめの本棚」の書籍や記事を皆さんにもっと知ってもらいたい! という思いを胸に、西に東へ飛び回っている。「これからも応援よろしくね」(るー)
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