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るーが行く!【老舗散歩ツアーを取材する~の巻その2】 かもめの本棚 広報宣伝担当
カモメのるー
第1回 花鳥風月を愛でる日暮里寺めぐり
 こんにちは~。「かもめの本棚」広報宣伝担当・カモメのるーです。先日の中秋の名月(9月24日)に、ツアー「『東京おいしい老舗散歩』著者と歩く、江戸お月見散歩(谷中編)」(主催:Tokyo Wonder Club)が開催されました。そこで、前回の「浅草&吉原編」に続いて、ボクが再び突撃レポーターとして密着取材! その模様を前編・後編でお届けします。老舗散歩本の著者で江戸文化研究家の安原眞琴さんは、いったいどんなお月見散歩へと案内してくれるかな? 名店の味も楽しみ~。

西日暮里駅に集合! まもなく、中秋の名月に歩く老舗散歩の始まりでーす

 今回の集合場所は、下町風情が残るJR山手線・西日暮里駅。久しぶりの老舗散歩に張り切っているボクは一番乗り! 散歩の案内人・安原眞琴さんの著書『東京おいしい老舗散歩』を持って、参加者の皆さんを待っています。すると、ツアー会社のお兄さんと安原さんが到着。参加者らしき女性グループや男性も数人集まり始めました。
 集合時間の9時30分。総勢22人の参加者がそろったところで、安原さんが今日歩くコースを説明してくれました。「高低差はありますが、ゆるやかな路地を選んでいるので比較的楽に歩けると思いますよ。それではさっそく出かけましょう!」。安原さんの声を合図に、皆さん、リュックを背負って帽子を被って準備万端! ボクも遅れないようについて行かなくっちゃー。

江戸時代のお花見スポット、青雲寺に到着しました。境内にはかわいい花が咲いていたよ

 最初の目的地は、駅から歩いてすぐの場所にある青雲寺。江戸時代から四季折々の花見の名所としてにぎわったお寺で、別名「花見寺」とも呼ばれているんだって。安原さんの案内で境内を散策した後に向かったのは、富士見坂。その昔、富士山が望めたことから名づけられたそうで、現在は、車がやっと1台分通れるくらいの細い石畳が続いています。
 
 今いる場所から坂の頂上まで約120mと聞いたボク。「そんなに大した距離じゃないよ」、なんて軽く考えていたら、この日の蒸し暑さもあって、坂の中腹で額から汗がじわじわ。ふぅー。汗を拭き拭き上っていると、「暑いですねー」と参加者の男性から声をかけられました。どうやらこの近くに住んでいる人のよう。

 

れんが造りの壁が続く富士見坂。坂の途中から東京の町並みを一望できます


 今回のツアーに参加した理由は、「住み慣れた町でも知らないことばかり。一度、歴史に詳しい方の説明を聞いてみたかったから」なんだって。なるほど、町歩きには、ボクのように知らない町を訪ねる楽しさだけでなく、地元再発見の面白さもあるんだね!

1202年(元久2年)に創建された由緒ある諏方神社。風格のある手水舎や3対の狛犬など、広い境内には見どころがたくさん!
 

道灌山公園は、江戸時代に花見や虫鳴きが楽しめた人気の行楽地だったそう

 そんなことを考えながら上っていくと、ようやく坂のてっぺんにたどり着きました。頂上には東西に諏訪台通りという細い道が伸びていて、左には日暮里と谷中の総鎮守・諏方神社、そのすぐ近くには美しい雪景色が一望できたという雪見寺(浄光院)があります。
 「ここからの眺めには、江戸時代の面影が今でもそのまま残っているんですよ」と、こっそり教えてくれた安原さん。そう言われると、石垣のコケや木の幹、すがすがしい空気にも、いにしえの風情を感じてしまったボク……。江戸へタイムスリップした気分のまま、道灌山公園(西日暮里公園)と大黒天経王寺に立ち寄って、次に足を運んだのは月見寺(本行寺)。中秋の名月を迎えた今日(9月24日)にぴったりのお寺だね。境内には、俳人の小林一茶や種田山頭火の句碑もあって、その昔は優雅に俳句を詠んだり、高台から月を眺めて秋の夜長を楽しんだりと、風流な遊びをしていたんだろうな~。

花見寺、雪見寺とともに、江戸時代から景勝地として愛された月見寺(本行寺)。境内には
俳人ゆかりの句碑が並んでいるよ

 

老舗のお団子に舌鼓! 醤油の焼き団子と餡団子の2種類をいただきました

 と、突然ですがここで休憩タイム! 中秋の名月といえば、お月見団子ということで、安原さんの著書『東京おいしい老舗散歩』でも紹介された、創業文政2年の老舗「羽二重団子」の名物、羽二重団子が参加者全員に配られました。
 「わーい!」と喜んだのも束の間。取材するボクのお団子は人数分に入っていないことに気づいてガックリ肩を落としていると、「るーちゃん、いい写真を撮ってね」という、ツアー会社のお兄さんの優しい声とお団子が!! おかげで、きめの細かい滑らかな生地とフワッした食感、素材を生かした伝統の味わいを堪能でき、写真も撮れて幸せ~。お兄さん、ごちそうさまでした!(第2回へつづく)


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【かもめのるー】
[名前] カモメのるー
[所属] かもめの本棚編集部
[年齢] 永遠の3歳
[サイズ]片手に乗るぐらい
湘南生まれの新宿育ち。「かもめの本棚」の広報宣伝担当。「かもめの本棚」の書籍や記事を皆さんにもっと知ってもらいたい! という思いを胸に、西に東へ飛び回っている。「これからも応援よろしくね」(るー)
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