突然ですが、質問です。あなたは腕時計を愛用していますか? 『フランスの美しい村を歩く』の著者・寺田直子さんに「旅の七つ道具」を教えてもらう連載第5回目は、時計について。おしゃれや実用だけではない、こんなこともあるんです……! 旅先での時間チェック。皆さん、どうされていますか?
最近はスマートフォンがあるので時間の確認や目覚ましアラームなどは、ついそれらのガジェット(小型のデジタル機器)でまかなってしまいますよね。私もそうです。
それでも、
やっぱり欠かせないのが腕時計。旅には欠かせない相棒です。
最近、日常にも身につけて愛用しているのがシチズンのXC(クロスシー)というシリーズの
その名も「ハッピーフライト」! このネーミングだけで旅する人間には刺さりますよね(笑)。実はこれ、電波時計なんです。
どこにいてもその場所の電波を自動で受信して、現地の正確な時間を指し示してくれる。文字盤の外周部にはシドニー、ニューヨーク、パリといった24都市の都市名が表示されています。しかも
それぞれの都市のイメージにあった書体を使用しているという凝りよう。こういうのがたまりません。
さらに太陽光や室内の灯りから充電するエコドライブという機能を持っているため、電池交換が不要というすぐれもの。どこにいても時間に追われる、取材中の私をサポートしてくれる力強いパートナーです。
ちなみに時計と一緒に写っている赤いヒモは、カンボジア・アンコールワット寺院内でお坊さんにお経を読んでいただき、結んでいただいたもの。お守り代わりに一緒につけています。
また、
腕時計にはファッションという視点もあります。バングルやブレスレット的なアクセサリー色の強い腕時計は、それ一つで全体の雰囲気も変わってきます。カラフルな防水時計はリゾートに最適。数千円という手ごろさもあるので、万が一、紛失や盗難に遭っても惜しくない。普段は選ばないキラキラした装飾が施されたタイプや、キレイ目な色のものをあえて選んで遊ぶのもおすすめです。
私は取材でお世話になったガイドさんなどがいると、失礼にならなければお礼代わりにプレゼントすることがよくあります。
“ジャパンメイド”の時計は喜ばれるので、もし日本に戻ってから使わないのであればそれもいいと思います。
逆に
一流のホテルなどでは、本物を選んで身につけることも大切です。あるホテルマンは、「チェックイン時のゲストの腕時計を瞬時にチックして、場合によってはお部屋をアップグレードすることもあります」と教えてくれました。チラリと見える高級時計がゲストのステイタスを教える重要なポイントというわけです。
もちろん高価な時計を持っていくのであれば盗難・紛失にも十分に気をつけること。
もう1本、手ごろな時計を用意しておいて、日中の観光などではそれをつけるなど臨機応変に。また、盗難時などを考えて海外旅行保険の携行品保障枠を多めにしておくなどの配慮もぜひしておきたいものです。
【写真提供:寺田直子】
【寺田直子のハッピー・トラベルデイズ】
http://naoterada.exblog.jp/
※WEB連載原稿に加筆してまとめた寺田直子さんの旅行エッセイ(『フランスの美しい村を歩く』を好評発売中です(発行:東海教育研究所、発売:東海大学出版部)。WEB連載「いつか訪ねたい世界の美しい村」はこちらをご覧ください。