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美しいくらし
寺田直子の旅道具 トラベル・ジャーナリスト
寺田直子
第2回 ユーティリティパーカーはライナスの毛布!
 今年の夏はどこへ行きますか? 海や山を満喫する、憧れの都市を闊歩する、のんびりゆったりリゾート気分……楽しみ方は人それぞれ。ファッションもそれに応じて楽しみたいけれど、旅なれない身では、あれもこれもと詰め込んで、いたずらにスーツケースを一杯にしてしまうのが関の山。旅の達人は、どうしてるの? 『フランスの美しい村を歩く』の著者でトラベル・ジャーナリストの寺田直子さんに愛用の「旅の七つ道具」を聞き出す連載第2回では、膨大な旅を重ねる中でたどり着いたイッピンを教えてもらいました。


 今回の旅道具は、服について。旅での服装は当然、目的や旅のスタイルによって異なります。たっぷり歩くアウトドア中心か、それとも一流のホテルライフを満喫するラグジュアリーなものなのか。私もそれぞれの旅に合わせて服装は吟味します。そんな中でも数多くのトライアンドエラーをしながら欠かすことできない存在になった大好きなアイテムをご紹介します。

 まず、とにかく手放せない。児童心理学でいうところの「ライナスの毛布(Linus' Blanket)」。スヌーピーのマンガに登場するライナス少年が肌身離さず手にする毛布のことで、それがあることで安心感を得ることができる、大切なモノです。
 わたしの場合、それはエディバウアーのユーティリティパーカー。現在のものは2代目(初代はロストバゲージの際、紛失。涙)。保険のため、3枚目も購入済みというわたしの旅に欠かせない相棒です。

 このパーカーのいいところはポケットがたくさんあるところ。ポケットが複数あるジャケット類は、パスポートやチケット、旅のメモ、地図など必要なものがすばやく取り出せるので便利。さらにフード付きなので多少の雨が降っても大丈夫ですし、裏生地もついたしっかりとした縫製なので防寒、防風にも役立ちます。飛行機や車の中ではくるっと丸めて枕代わりに。畳んでもシワなど気にならないヘビーデューティなタフさもお気に入り。本当にヘビーローテーションして愛用する大切な一着です。

 また、ももの部分にポケットのついたカーゴパンツはi-phone用に活用。おしりの部分のポケットなどに入れて落とす不安もなく、それでいてさっと手にできるのでハンディさが重宝しています。こういった愛用の洋服たちと相性がいいのが、ダンガリーのシャツです。寒ければ、さらに上にダウンベストを重ねたりすることも。カーキのパーカーにダンガリーシャツとメンズライクになりがちなので、キレイな色のスカーフなどをアクセントにして個性を演出しています。

 かたや、上品な服装が求められるシーンでは、旅先といえどもガラッと変身します!必須アイテムのアクセサリーの選び方や使い方なども、これから紹介していきましょう。

【写真提供:寺田直子】 

【寺田直子のハッピー・トラベルデイズ】
http://naoterada.exblog.jp/

※WEB連載原稿に加筆してまとめた寺田直子さんの旅行エッセイ(『フランスの美しい村を歩く』を好評発売中です(発行:東海教育研究所、発売:東海大学出版部)。WEB連載「いつか訪ねたい世界の美しい村」はこちらをご覧ください。
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【てらだ・なおこ】
トラベルジャーナリスト。東京生まれ。日本及びシドニーでの旅行会社勤務を経て、フリーランスライターとして独立。旅歴約40年。訪れた国は約100カ国。ホスピタリティビジネス、世界の極上ホテル&リゾートに精通。雑誌、週刊誌、ウェブ、新聞などに寄稿するほか、ラジオ出演や講演など多数。豊富な取材経験を活かし、インバウンドを含め日本の地方の活性化、観光立国化に尽力、関連セミナー、ワークショップ、講演などに登壇するほか、山口県観光審議委員(~2017)、青森県の観光アドバイザーを務める。2013年、第13回フランス・ルポルタージュ大賞インターネット部門受賞。JATA ツアーグランプリ審査員(~2018)。Yahoo!Japan ニュース・エキスパートとして「サスティナブル」「レスポンシブル・ツーリズム」を軸に最新の旅トレンドを発信中。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)、「ロンドン美食ガイド」(日経 BP 社 共著)、「イギリス庭園紀行」(日経 BP 企画社、共著)、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。「ホテルブランド物語」は韓国で翻訳出版され、ホテリエたちの教本的存在になる。現在、東京都・伊豆大島を拠点に執筆のかたわら古民家カフェ Hav Cafe を運営。
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