× close

お問い合せ

かもめの本棚に関するお問い合せは、下記メールアドレスで受けつけております。
kamome@tokaiedu.co.jp

かもめの本棚 online
トップページ かもめの本棚とは コンテンツ一覧 イベント・キャンペーン 新刊・既刊案内 お問い合せ
美しいくらし
行ってみたいフランスの小さな村 写真と文
木蓮
第1回 村めぐりの楽しみ方は人それぞれ【ジェルブロワ】


 みなさん、こんにちは!木蓮です。
 まず、昨年発刊された『フランスの小さな村を旅してみよう』のプレゼントキャンペーンに、たくさんのご応募をいただきありがとうございました。応募ハガキに寄せていただいた「行ってみたいフランスの村」のアンケート結果を拝見しましたが、私の予想どおり、人気のある有名な村がたくさん入っている中、コルド・シュル・シエルが健闘してくれ、とてもうれしかったです。

 それにしても、プロヴァンスのルールマラン、アルザスのコルマール、バラの村ジェルブロワの人気は高いな、という印象を受けました。どの村も町も魅力的なので、実際に選ぶのは大変だったのでは? と思います。
 また、私の本を手に取っていただいた方の中には旅のスペシャリストも数多く、「もっと知られていない村を書いてほしい!」という方もいらっしゃったのでは? いつか、私ならではの誰も知らないような「隠れた小さな村」の話を書ける日が来るといいな……なんていう夢も、少しプッシュしておきたいと思います(笑)

 さて、今回からコラムを書かせていただく「行ってみたいフランスの小さな村」。皆さんからいただいたアンケート結果に基づき、今まで書いたことがないこぼれ話を綴りたいと思います。


 まず、今回は第5位に輝いた「ジェルブロワ」のご紹介。
 もはやバラ好きな方なら知らない人はいないのでは、と思うほど有名になりました。
しかし、ここまで有名になっても個人旅行ではなかなか行きにくい村の一つで、ツアーに参加したり、パリから車をチャーターして行かれる方も多いと思います。
 電車やバスを乗り継いで行くことも可能ですが、日帰りだと村での滞在時間があまり取れません。そのため村に宿泊するのがおすすめですが、短い旅の日程ではなかなか難しかったりします。


 私は村を何周もして写真を撮るため、車で行くことが多いのですが、そうでない場合はBeauvais駅からタクシーに送迎してもらっています。なにしろパリに宿泊せず、ほかの地域に行く途中に突然思い立ってジェルブロアに寄ることも多いので、小さなトランクを持っていることも。
 大きな駅ならコインロッカーもあるでしょうが、小さな駅の場合はコインロッカー自体がないこともよくあります。その点、いつも迎えに来てくださるタクシーの運転手さんは、「そのトランク邪魔だろ? 帰りまで預かっとくよ」と言ってくれるのでとても助かります。


 旅をするならやはり「身軽」に旅をしたいですものね。ジェルブロワまでの車窓の景色も美しく、ときどき車を停めてもらっては写真を撮ったり、この地方の特徴や近くの可愛い村などを紹介してもらい、次の旅への参考にしています。
 フランス語が全くわからない方は片言の英語で運転手さんに話しかけてみると、意外に気さくな雰囲気でお得な情報などを教えてくれることもあります。もしもタクシーを使われる場合は、ぜひ挑戦してみてくださいね!

 ジェルブロワはとにかく「バラ」の印象が強いですが、私は春の藤やクレマチス・モンタナが咲く季節も大好きです。バラが咲く前の季節にわざわざ村を訪れ、剪定や誘引の方法を熱心に勉強されるバラ好きな方もいらっしゃいます。


 村の楽しみ方は人それぞれ。
 初めて村を訪れた方なら、興奮して私のように何枚も写真を撮ってしまうことでしょう。何度か訪れたことがある方なら、時にはサンドイッチを片手に村外れにあるベンチに座って、ゆっくりと美しい村を眺めてみるのもおすすめ。そこから新たな村の魅力を発見することができるかもしれません。小さな村の旅は、時間を忘れ、ゆっくりと時を過ごすことがいちばんの醍醐味ですね。(つづく)

――木蓮さんの新刊『『フランスの小さな村を旅してみよう』の発売記念プレゼントキャンペーンで、応募者の皆さまから寄せられた声をもとに集計した「行ってみたいフランスの村トップ5」。この結果をもとに、木蓮さんがこれまでとはひと味違う新しい目線でフランスの小さな村の魅力を教えてくれる新連載が始まりました! 読者の皆さまの人気を集めた“トップ5”にもご注目。「今までより、もっともっと旅をされる方の気持ちで書いてみました」と語る木蓮さんのエッセイと写真をお楽しみください。

★木蓮さんのブログ【フランス小さな村を旅してみよう!】
http://ameblo.jp/petit-village-france/

本体2000円+税

木蓮さんの新刊 好評販売中!
『フランスの小さな村を旅してみよう』



 年間150カ所以上の小さな村を訪れているフランス在住の木蓮さんが、これまで足を運んだ数えきれない村の中から特に心に残る55の「とっておきの小さな村」を厳選。コルス地方を含むフランス全土13地方を、みずみずしい視点で切り取ったオールカラーの写真とともに紹介する。前作『フランスの花の村を訪ねる』以来3年ぶりとなる待望の新刊。発売後たちまち重版!

◎新刊『フランスの小さな村を旅してみよう』の詳細はコチラ⇒


 木蓮さんの著書を含むシリーズ4冊を対象にした「フランスの村キャンペーン」を、2021年4月26日(月)までの期間限定で開催中! 特設サイトから該当書籍を購入した人には、もれなく「かもめの本棚」オリジナルグッズ(非売品)をプレゼント。さらに、送料(通常400円)が無料&ご希望の方にはギフト包装も無料で承ります。誕生日や母の日などのお祝い、フランスや旅が好きな方へのプレゼントなどに、ぜひご利用ください。

◆本を買うと必ずもらえる!
【フランスの村キャンペーン2021春】

の詳細はこちら→


※ご利用は2021年4月26日(月)まで
ページの先頭へもどる
【もくれん】
神戸出身。フランスの「おへそ」にあたるオーヴェルニュの人口200人に満たない小さな村に在住する日本人女性。フランス人の夫との結婚を機に渡仏。さまざまな地域に接しているオーヴェルニュの地の利を生かし、名もなき小さな村を訪ねる旅にどっぷりはまる。フランスの小さな村の美しさに魅了され、「パリだけではないフランスの美しさを伝えたい」と、訪ねた村々をブログで紹介。みずみずしい写真と住んでいる人間ならではの視点で人気を呼んでいる。著書に『フランスの小さな村を旅してみよう』『フランスの花の村を訪ねる』(東海教育研究所)。
新刊案内