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るーが行く!【醤油の世界に魅せられる~の巻】 かもめの本棚 広報宣伝担当
カモメのるー
本屋B&Bで『にっぽん醤油蔵めぐり』刊行記念イベント
 こんにちは。「かもめの本棚」広報宣伝担当・カモメのるーです。醤油のセレクトショップ「職人醤油」代表・高橋万太郎さんの新刊『にっぽん醤油蔵めぐり』(東海教育研究所)が全国の書店で販売になりました! そこで今回は、5月29日に東京・下北沢の「本屋B&B」で開かれた刊行記念イベント「なぜ九州の醤油は甘いのか?」に潜入。驚きと笑いに包まれたイベントをレポートします! 高橋さんと一緒に登壇するのは、新刊にも登場する九州・福岡のミツル醤油醸造元から城慶典さん。「本屋B&B」を運営する博報堂ケトルの日野昌暢さんが司会進行を務めてくれました。

多くの「職人醤油」ファンも参加した

 
 「日本には現在、約1200の醤油蔵があるそうです」と日野さんが口火を切ると、会場ギュウギュウに集まってくれた約50人の参加者からは「へえ~!」と驚きの声。「高橋さんは、これまでに400以上もの蔵を訪れているんです」と紹介すると、さらに大きな歓声が上がりました。
 「蔵めぐりで何が面白いかといえば、やはり“人”。多くの職人さんと出会う中で、造り手の性格と醤油の味は似ているという確信を持ちました」と高橋さん。「新しいことにどんどんチャレンジする人の醤油はしっかり自己主張するし、謙虚な人が造る醤油は控えめながら料理の味わいをぐっと引き立てる、といった具合です」

 では城さんが造る醤油はというと、高橋さんは「その中間ということにしておきましょう」(笑)。その親愛を込めた振りに、城さんはちょっと照れ臭そう。でも、るーは知っています。城さんは、実家の醤油蔵で自社醸造を40年ぶりに復活させた若き革命児なのです! その奮闘ぶりは『にっぽん醤油蔵めぐり』で紹介しているから、ぜひ読んでネ。
 「大学時代、春休みや夏休みのたびに各地の醤油蔵で働かせてもらい、造り方を見せてもらいました。学生だからできたことだと思います」と城さん。それを聞いた高橋さんは、「いろいろな地域の醤油蔵を訪れると、ほかの蔵の話が出てくることはめったにないのに、なぜか城さんのことは話題に出てくる。職人さんたちは皆、息子のように思って応援しているんです」と教えてくれました。

地元の人がおいしいと思う醤油はやっぱりおいしい!

著者の高橋万太郎さん

 話題は、「婿養子の醤油蔵は、いい醤油蔵」「醤油蔵に生まれた子は、一度は実家が嫌いになる」といった“醤油蔵あるある”や、「職人醤油」スタッフがさまざまな醤油を回転ずしに持ちこんでネタと醤油のマッチングを調べた話など、途切れることなく続きます。
 高橋さんたちの醤油愛あふれるトークに聞き入るうちに、前半が終了。休憩を挟んで、後半は質問コーナー……のはずでしたが、席に戻るとうれしいハプニングが待っていました!

 なんと、会場には新刊でも紹介している片上醤油のご主人、片上裕之さんが奈良から来てくれて、後半から登壇してくれたのです。るーは高橋さんから「醤油を語らせたらエンドレス、片上さんの話はとにかく面白い!」と聞いていたので、まさかここでお目にかかれるなんて、と胸が高鳴ります。

 片上さんは開口一番、「造る醤油に人柄が出る、というのに異を唱えたいですね。私はお客さんから“お前の醤油は暴れる、すぐ俺が俺がと主張する”なんていわれますが、どうしてこんな謙虚な男が造る醤油が暴れるのか?」と、会場を爆笑の渦に巻き込みました。この日も、真夜中から朝にかけて諸味の手入れをして、駆けつけてくれたんだって。「木桶の醤油は2日と放っておけません。世話をする人によって成長し、その人の癖を写しとっていく。だから面白いんですよ」。う~ん、やっぱり醤油には人柄が表れるのかも。だから、城さんの醤油も片上さんの醤油もおいしいんだね!

片上さんの熱弁からは醤油愛がほとばしる


 片上さんも加わっての質問コーナーでは、参加者から「うちの醤油はうまい!と思う瞬間は?」という問いに対して、「ふわっと口の中に広がる香りでしょうか」と城さん。それを受けて高橋さんは、「大手醤油メーカーの研究者が重視しているのも、まさに香り。面白いことに、お客さんからほとんど聞かれることはない。そこが、造り手と使い手の感覚のズレだと思います」と指摘。さらに片上さんが、「木桶の淵の掃除具合と蔵の癖が香りに表れる」というと、「確かに、桶の淵まできれいに掃除が行き届いている蔵の醤油はおいしい!」とマニアックな話題も大いに盛り上がるのでした。

 会場からは、ズバリ、今日のテーマでもある「九州の醤油はなぜ甘いのか?」にという質問も。実は、城さんの地元・福岡の醤油界の重鎮に聞いても、明確な答えはわからないのだそう。ただし、九州は暑くなるので体力回復のためだとか、沖縄のサトウキビやオランダの砂糖が入手しやすかったからなど、諸説あることを教えてくれました。城さんいわく「甘味が足りないと叱られることはあるけれど、甘すぎるとクレームがきたことはありません」。やっぱり「地元の人がおいしいと思う」のがポイントなんだね。

高橋さんを囲んで、城さん(右)と日野さん(左)

 最後に日野さんが「日本酒がそうなったように、醤油も小さな蔵の個性豊かな味を探しに行く楽しみが出てきそうです。今日の話を聞いて、ますます城さんと片上さんの造る醤油を味わいたくなりました。造り手と一緒に醤油を楽しめるのが、この本の真骨頂ですね」と新刊の魅力をまとめてくれました。皆さんも、『にっぽん醤油蔵めぐり』で、お気に入りの味わいを探してね!

『にっぽん醤油蔵めぐり』の醤油に出会える!

6/27(木)、全国の醤油蔵トーク&利き醤油の会を開催


 残念ながらこの記事で紹介したイベントに参加できなかった人、実際に醤油を味わってみたいという人に朗報です!
 6月27日の午後7時、東京駅前の八重洲ブックセンターに高橋万太郎さんがやってきます!
 今回は、待望の「利き醤油の会」も開催。新刊でも紹介している醤油6種類を味比べ。“醤油のプロ”が、それぞれの特徴と活用法を紹介します。「地元で愛されるおいしい醤油」を求めて出会った、味わい豊かな職人たちとのエピソードをめぐるトークも満載。ぜひご参加ください。

※イベントの申し込みや詳細は、コチラをご覧ください。


「新刊『にっぽん醤油蔵めぐり』はココが面白い!」では、新刊の魅力を紹介! 
※書籍の元になった連載「にっぽん醤油蔵めぐり」はコチラから、「職人醤油のつくりかた」はコチラからどうぞ

【職人醤油―こだわる人の醤油専門サイト】 
https://www.s-shoyu.com/
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【かもめのるー】
[名前] カモメのるー
[所属] かもめの本棚編集部
[年齢] 永遠の3歳
[サイズ]片手に乗るぐらい
湘南生まれの新宿育ち。「かもめの本棚」の広報宣伝担当。「かもめの本棚」の書籍や記事を皆さんにもっと知ってもらいたい! という思いを胸に、西に東へ飛び回っている。「これからも応援よろしくね」(るー)
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