【目次】
序 対談「いま、なぜ藤沢周平なのか?」
宗教学者山折哲雄×評論家小浜逸郎 |
第1部 藤沢周平に学ぶ「人間の成熟」 |
人間の成熟にかかわる「人生の充足感」
「獄医立花登手控え」にみる成長と成熟
哀しみを湛えつつ青臭さを貫く
人間の哀歓が息づく風景のなかで
「成熟なき時代」と藤沢作品の意味
「成長・成熟」のキーワードで読みたい藤沢作品 |
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映画監督 山田洋次
作家 常盤新平
評論家 佐高 信
文芸評論家 縄田一男
評論家 小浜逸郎
編集部 |
第2部 藤沢周平に学ぶ「人間の諦観」 |
ところを得た情熱の発揮のためにも
老いと死を意識してからの生き方
「諦めない人」が描く人生の諦観とは
「蝉しぐれ」映画化の宿題を果たして
「諦観・達観」のキーワードで読みたい藤沢作品 |
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評論家 小浜逸郎
文芸評論家 権田萬治
元編集者 阿部達二
映画監督 黒土三男
編集部 |
第3部 藤沢周平に学ぶ「人間の情愛」 |
失意から生み出された情愛の深さ
「悪」の描き方に見る藤沢周平の個性と「情愛」
武家の「制約」と自然の情のはざまで
長屋の人情に見る共同体の「思いやり」
不変の情愛を生きる作中の人々
「人間の情愛」のキーワードで読みたい藤沢作品 |
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作家 宇江佐真理
評論家 岡庭 昇
エッセイスト 田名部昭
文芸評論家 細谷正充
編集者 西島襄治
編集部 |
第4部 藤沢に学ぶ「人生の再出発」 |
「わきまえ」を知って生き直す心地よさ
再出発を願う人の「自然の情」に添って
自由になった喜びをかみしめることから
新しい人生を支えた“魂のふるさと”鶴岡
「藤沢周平の再生」の軌跡を探る
「再生・再起」のキーワードで読みたい藤沢作品 |
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作家 山本一力
文芸評論家 秋山 駿
脚本家 竹山 洋
藤沢周平文学愛好会顧問 松田静子
文芸評論家 縄田一男
編集部
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第5部 藤沢周平に学ぶ「人間の品格」 |
自分を優先させずに「自身」を生きる
「人の哀しみ」を知るゆえの品位
他者の苦しみ悲しみを感受する力
藤沢流「えらい人」が教える凛々しさ
自己抑制としなやかさの同居
「人間の」のキーワードで読みたい藤沢作品 |
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法政大学教授 田中優子
音楽家 小室 等
早稲田大学教授 高橋敏夫
弁護士 宇都宮健児
東海大学教授 湯川 豊
編集部
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