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るーが行く!【老舗散歩ツアーを取材する~の巻その2】 かもめの本棚 広報宣伝担当
カモメのるー
第2回 中秋の名月は谷中で願いごとを

広大な谷中霊園を抜けて浄名院へ。途中、護国山天王寺で記念撮影も行いました

 ツアー「『東京おいしい老舗散歩』著者と歩く、江戸お月見散歩(谷中編)」に参加した一行は、花見寺、雪見寺、月見寺と風光明媚な寺めぐりを終え、谷中の町へとやってきました。まず向かったのは、緑に囲まれた谷中霊園の一角にある護国山天王寺です。ここは、現在の宝くじに当たる「富くじ」が興行された場所で、江戸時代の娯楽場としてにぎわったそう。フムフム、今も昔も大金を手にするという夢は多くの人をひきつけるんだね……。

浄名院に到着! すでにたくさんの参拝者でにぎわっているぞ

十五夜に行われる年に一度のへちま加持祈祷会が始まるよ
 「次は、『へちま寺』とも呼ばれる浄名院へ行ってみましょう!」と安原さん。旧暦8月15日にあたるこの日は、年に一度の「へちま加持祈願法要」が執り行われる特別な日。参加者の中には、「ここを訪れるのを一番楽しみにしていました」という女性もいたほどです。境内にある「へちま地蔵」に祈願すると、咳、ぜんそくに効用があるといわれているんだって。ボクも、皆と一緒にしっかりお祈りしてきたよ。

 浄名院は、ヘチマを持ったへちま地蔵のほかに、たくさんのお地蔵さまがところ狭しと並べられていることでも有名なお寺。中でも「うかがい地蔵」は、願いごとが成就できるかどうかのお試し体験つき! 願いごとを念じてから持ち上げて、「軽い」と感じたら願いはかない、「重たい」と感じたらさらに精進が必要、というお告げなのだとか。ちなみに、ツアー参加者の皆さんもボクも「重たい」と感じてしまった……。けれど、「お互いもっと頑張ろう!」という意見で全員一致。何事も前向きが一番ですよ。

へちま地蔵を参拝! ヘチマを持っているお姿がかわいらしい

うかがい地蔵は大きさによって男性用と女性用があるよ


路地を歩いていると、昔ながらの共同井戸が! 今でも現役で頑張っています

 さあ、お昼が近づき約4kmにわたる老舗散歩も最終局面。いよいよ、串揚げ料理「はん亭」でのランチを残すのみとなりました。ランチは希望者のみとはいえ、ほぼ全員が参加。皆さん、お店へ向かう足どりも軽やかです。
 路地の角を曲がると見えてきたのが、今では珍しい3階建ての日本家屋。ここが、はん亭の店舗! わー、さすが貫禄ありますね~。それもそのはず、この建物は登録有形文化財に指定された大正初期の総ケヤキ造りで、その風格ある佇まいは柱や梁の太さからも伝わってきます。

はん亭の店舗は震災や戦災にも生き残った貴重な建築物
 さ~て、お楽しみのランチは? 谷中しょうが、魚介、生麩、季節の野菜の串揚げのほかに、岩海苔のお茶漬けやデザートもあって大満足! 疲れも吹っ飛びました。
 各テーブルではおいしい料理を前に会話も弾んでいるようで、「久しぶりのいいお出かけになりました」と母娘で参加した二人連れ。「穴場スポットも教えてもらえて得した気分です」と元気いっぱいの女性グループが笑えば、男性陣からは「安原さんの説明がわかりやすかった」という満足の声も聞かれました。
 
 こうして和やかな雰囲気のままお開きになった今回のツアー。次回はどこの町を散歩するのでしょうか? それまでは、書籍『東京おいしい老舗散歩』でお楽しみくださいね~。

ひと口サイズの串揚げはアツアツでサックサク~




※WEB連載原稿に加筆してまとめた単行本『東京おいしい老舗散歩』を好評発売中です(発行:東海教育研究所、発売:東海大学出版部)。WEB連載「東京ぶらり老舗散歩」はこちらをご覧ください。本の見どころは、新刊ナビ・「新刊『東京おいしい老舗散歩』の魅力はココ!」で紹介しています。

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【かもめのるー】
[名前] カモメのるー
[所属] かもめの本棚編集部
[年齢] 永遠の3歳
[サイズ]片手に乗るぐらい
湘南生まれの新宿育ち。「かもめの本棚」の広報宣伝担当。「かもめの本棚」の書籍や記事を皆さんにもっと知ってもらいたい! という思いを胸に、西に東へ飛び回っている。「これからも応援よろしくね」(るー)
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