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【開催報告】子どもの権利を考える講演会
自由な発想でイラストを見て、自分の頭で考えて
 絵本『はじめまして、子どもの権利条約』の監修を務めた早稲田大学・川名はつ子教授の講演会が、11月19日に銀座の教文館ナルニア国で開催されました。これは11月20日の「世界子どもの日」を前に、1989年に国際連合で採択された「子どもの権利条約」について学び、考えることを目的として企画されたものです。当日は保育関係者や学生、親子連れなど約30人が集まりました。


 54条の本文から構成される「子どもの権利条約」は、生きる権利、守られる権利、育つ権利、参加する権利を4つの柱に、子どもの基本的人権を国際的に保障することを目的としたものです。川名教授は、「日本は158番目の批准国として1994年にこの条約を批准したものの、それから23年経った現在でも、まだまだ一般の人々への認知度が低い」と現状の課題を指摘。スウェーデンを訪れた際に「子どもの権利条約」普及啓発用のテキストを偶然目にしたこと、そしてそこに描かれていた画家チャーリー・ノーマンさんのイラストに心を奪われ、その後、幸運にもノーマンさん自身と直接会ってイラスト使用の許可をもらえたことが、今回の絵本づくりの出発点になったエピソードを披露しました。

 さらに、絵本完成後に実施した保育者と母親への質問調査の結果や、全国各地で展開している巡回イラスト展でのアンケート結果を紹介した川名教授。「絵本を読んだ人からは、子どもの権利条約に関する理解度が深まった、今後もこの条約について学んでいきたい、という声を多く寄せられました。これらの結果からも、子どもの権利条約を考えるきっかけとして絵本は効果的であると確信しています。これからも引き続き、この絵本とイラスト展の二本柱で、子どもの権利条約をより多くの人々に知ってもらうための普及活動に取り組みたい」と語りました。

 その後、絵本を彩ったノーマンさんのイラストを一枚ずつ紹介しつつ、「子どもの権利条約」の概要を説明。「自由な発想でイラストを見て、自分の頭で“子どもの権利”について考えてほしい」と呼びかけた川名教授に対して、参加者からは「イラストを目にして、自分が子どもだったころの気持ちを思い出しました」「子どもとしての正当な権利があることを当事者である子ども自身がきちんと知ることで、いじめなどの問題に対してしっかりとした意見を言うことができるようになると思う」といった意見が出されました。

 なお、講演会終了後には絵本のサイン会も行われ、講演会での感想などを川名先生に直接話しかける参加者の姿も数多く見られました。

(構成・編集部)

※WEB連載原稿に加筆してまとめた絵本『はじめまして、子どもの権利条約』(監修:川名はつ子、発行:東海教育研究所、発売:東海大学出版部)が発売中です。WEB連載「はじめまして、子どもの権利条約」はこちらをご覧ください。川名教授のインタビュー記事「絵本で学ぶ子どもの権利」はこちらをご覧ください。
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【かわな・はつこ】
早稲田大学教授。1971年、お茶の水女子大学文教育学部卒業。博士(医学)帝京大学。社会福祉士。太平出版社編集部、帝京大学医学部助手、帝京平成短期大学福祉学科講師を経て、2003年4月から早稲田大学。専門は子ども家庭福祉(養子里親制度・障害児)。
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