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きれいをつくる
バラの香りで女子力も上がる!? 編集部Yの
調香体験記
第2回 組み合わせ次第で十人十色に

※WEB連載原稿に加筆してまとめた単行本『バラの香りの美学』を好評発売中です(発行:東海教育研究所、発売:東海大学出版部)。Web連載「香りの科学~バラは百薬の長~」はこちらをご覧ください。


「ティーローズエレメント」が美しさを作る

 モダンローズの香りに含まれる“女性にとってうれしい成分”とは、「ティーローズエレメント」。これを世界で初めて発見したのが、蓬田所長らの資生堂研究チームです。その後のさまざまな実験や研究によって、この成分には人間の生理・心理によい影響を与える作用が含まれていることが判明したそうです。
 「リラックス効果はラベンダーの4~5倍以上。さらに女性にとってなによりうれしいのはスキンケア効果があることです」と教えてくれたクロサワさんは、確かに美肌の持ち主。リラックス効果はなんとなくわかるけど、なぜお肌まできれいになるの? 「バラの香りを心地よく感じたり、ゆったりした気持ちになることで、お肌を守る免疫力が向上するからなんですよ」。バラの香りを感じる脳と肌を守る細胞がつながっているなんて、体の仕組みって不思議……。

好きな香りを中心に 

 美を追求する私のモチベーションもいっそう高まってきたところで、いよいよ調香スタート! まずは8種類の中から好きな香りのビーンズを20粒選んで、シャーレに入れていきます。ところで、香りにも流行はあるのでしょうか?
 「調香体験のワークショップでは、なぜか年ごとに人気の香りがあって、今年の春はティーの香りを好む人が多かったですね」。ティーですか! はやっているモノには取りあえず飛びつく私。ティーの香りはもちろんのこと、せっかくだから全種類の香りのビーンズを使いましょう。でも、それで私好みの香りになるのかな? ほかの人がどんなふうに選んでいるのかも気になります。
 「同じ色の香りビーンズだけを選ぶ人もいれば、2種類だけ、3種類だけという人もいます。特に決まったルールはないんですよ」

 1つの香りだけでもいいんですか……。う~ん、でもやっぱりいろんな香りを使いたい……。私の悩んだ顔を見て、「好きな香りをメーンに据えて、ほかの香りで調整するといいですよ。」とクロサワさんからアドバイス。
 あれこれ悩んだ末に私がメーンの香りとして選んだのは、いちばん心地よい香りと感じたダマスク・モダン。このほか、ミルラやテーなど合計5種類の香りのビーンズを選びました。ここまでで18粒、規定の20粒まであと2粒です。

 残りのビーンズを何にしようか迷っていると、「シャーレにふたをして、軽くかき混ぜてから香り全体を確認し、気に入らなければビーンズの種類や数を変えてみてください。香りを足したり引いたり自由自在にできるのも、ビーンズの特徴です」とクロサワさん。そこで言われたとおりにして、18粒の香りを嗅いでみました。あれ? 期待どおりの香りではありません。ダマスク・モダンの甘い香りが強すぎるようです。そこで隠し味のつもりでティーをもう2粒追加してみました。

ティーが香りを変えた!?
 すると驚いたことに、ダマスク・モダンの甘さはそのままで、よりすっきりとした香りになったではありませんか! たった2粒でこれほど変わるとは! ティーの香りは目立たないのですが、その全体像はティー2粒を追加する前とは明らかに異なっています。香りを組み合わせることの面白さを実感した瞬間でした。

 これで、ようやくビーンズ20粒の内訳が決まりました。次はいよいよ香水づくりです。選んだビーンズの個数に合わせ、各ビーンズに対応した香水を小さなガラス瓶に入れていきます。スポイトで吸い上げたり、メスシリンダーで測ったりと、まるで理科の実験のよう。久しぶりの器具の扱いに緊張しつつも、順調に調香は進みました。
 すべての香水を入れて、軽く瓶を振って混ぜ合わせたら調香は完了。ここまで、おおよそ1時間。あっと言う間に過ぎました。


――試行錯誤の末に、編集部Yオリジナルの香水が完成。さて、その出来栄えは?

◆蓬田バラの香り研究所ローズサロンの詳細はコチラ↓
http://www.baraken.jp/company/slon.html

◆編集部Yのウォーキングショー体験記はコチラ↓
http://www.tokaiedu.co.jp/kamome/contents.php?i=283
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【編集部Y】
「かもめの本棚」編集部員。おばさん街道まっしぐらの日々を過ごしていたが、ハイヒールウォーキングに挑戦したのをきっかけに、「美しく歳を重ねること」が人生の目標の一つになる。以降、時の流れに抗うべく美と健康に関する情報収集に余念がない。
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