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きれいをつくる
バラの香りで女子力も上がる!? 編集部Yの
調香体験記
第1回 アンチエイジング効果にも期待
 「美しく歳を重ねること」を目標に掲げ、日々の情報収集を欠かさない(ものの、その努力がいま一つ報われていない)編集部Yです。少し前になりますが、ハイヒールウォーキングにチャレンジして、美しく歩くためには健康な体づくりがとても大切なことを学びました。
 さて、今回挑戦するのはオリジナルのバラの香水づくり。クレオパトラも愛したというバラの香りに包まれた生活をすれば、絶世の美女といわれた彼女の美しさに少しは近づくことができるかも……という淡い(いや、ずうずうしい?)期待を胸に、『バラの香りの美学』(発行:東海教育研究所)を執筆した蓬田バラの香り研究所のローズサロンを訪問。自分だけバラの香りづくりを体験してきました。


ローズサロンでお姫さま気分に

 バラのイメージとはほど遠い容姿とキャラクターを持つ編集部Yですが、実はバラの花と香りが大好き。毎年、色とりどりのバラを見たくて関東近郊のバラ園を訪れています。こんな私ですから、仕事とはいえ「バラの香り体験ができるなんてラッキーだわ~」とウキウキしながら、今年7月に東京・中目黒にオープンした蓬田バラの香り研究所のローズサロンを訪れました。

 バラの香りに関する研究活動と情報発信を通してその魅力を広く人々に伝えている同研究所では、これまでも春と秋のバラの開花シーズンに合わせてさまざまな場所で「バラの香りワークショップ」を開催してきました。
 その経験を踏まえ、気の合う友人らとプライベートなゆったりした時間の中で、バラの香りに関する話や調香体験ができる場所として新たに作ったのが、この隠れ家的な香りのサロン。完全予約制で、自分好みのバラの香りのサシェ(香り袋)や香水づくり、さらには同研究所オリジナルのフレグランス商品の香りも実際に試せるなど、まさにバラづくしのひとときを過ごせる場所です。どんな香りに出会えるのか、ちょっとドキドキしてきました。

 そんな私をバラのような華やかな笑顔で迎えてくれたのは、同研究所の代表でローズサロンを主宰するクロサワ早穂さん。室内はバラをモチーフにした飾りや重厚感あふれるテーブル、ひらひらのレースがかかった飾り棚など、『ベルサイユのばら』に出てくるようなインテリアでまとめられています。バラの香りもほのかに漂よっていて、すでに気分はお姫さま状態!

これって、バラの香りですか!?

 今回私が体験するワークショップは、バラの生花の香りを再現した8種類のビーンズの中から好きな香りを組み合わせて、サシェ(香り袋)と香水(オード・トワレ)を調香するもの。自分だけのバラの香りをつくれるなんて、考えるだけでもワクワクします。
 ちなみに、同研究所の所長でパフューマリー・ケミストの蓬田勝之さんは、資生堂で長くバラの香り研究に携わり、世界で初めてバラの香りをタイプ別に分類した香料分析のエキスパート。その長年にわたる研究データをもとに、モダンローズの香り7タイプにブルガリアン・ローズの香りを加えて開発されたのが、同研究所オリジナルの香りのビーンズなのです=図表参照。

 バラの香りの歴史や効能について説明しつつ、ダマスク・クラシックやフルーティ、ブルーなど8種類のカラフルな香りのビーンズを目の前に並べてくれたクロサワさん。早速一つひとつの香りを嗅いでみると、イメージどおりの甘い香りもあれば、すっきりしたものもあり、その違いにまずびっくり。

 中でも驚いたのが、ティーとスパイシー。ティーはまるで薬品のような不思議な香り、スパイシーはかすかではありますが香辛料のクローブ(丁字)のような香りがします。「エッ、この2つもバラの香りですか!?」と思わず尋ねると、「モダンローズは、ヨーロッパや中近東が原産のダマスク系と中国が原産のティー系の2つのバラを掛け合わせたものなので、香りにバリエーションがあるんですよ」。
「なるほど、バラの香りイコール甘い香りではないんだ」と香りの幅広さに感心していると、クロサワさんは謎めいたほほえみを浮かべながら、「モダンローズの香りの魅力はそれだけではありません。実は、女性にとってうれしい成分が含まれているんですよ」というのです。「そ、それは、なんでしょうか???」。奥深いバラの香りの世界に、溺れかけつつある私……。

――編集部Yが知ったバラの香りの秘密とは? 次回はいよいよバラの香りを使った調香を体験します!

◆蓬田バラの香り研究所ローズサロンの詳細はコチラ↓
http://www.baraken.jp/company/slon.html

※WEB連載原稿に加筆してまとめた単行本『バラの香りの美学』を好評発売中です(発行:東海教育研究所、発売:東海大学出版部)。Web連載「香りの科学~バラは百薬の長~」はこちらをご覧ください。
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【編集部Y】
「かもめの本棚」編集部員。おばさん街道まっしぐらの日々を過ごしていたが、ハイヒールウォーキングに挑戦したのをきっかけに、「美しく歳を重ねること」が人生の目標の一つになる。以降、時の流れに抗うべく美と健康に関する情報収集に余念がない。
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