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個性をぶつけて本音を探りたい ミュージシャン×版画家
石川浩司×蟹江 杏
第2回 子どもを交えたアートのコラボも
 今週5月26日からの新連載「ママとパパには内緒だよ」を担当するのは石川浩司さんと蟹江杏さん。石川さんは音楽や演技で、杏さんは版画で自己表現をするアーティスト同士。年齢も性別もジャンルも異なる二人が、それぞれの目線で子どもたちの心の扉をこっそり開けて見せてくれます。

――アーティストとして活躍されている石川さんと杏さんですが、いつごろから活動を始めたのですか?

石川 何かを表現し始めたのは、中学時代に詩を書き始めたのが最初かな。高校生になって演劇部に入って演技を始めました。結果的にはミュージシャンとして世に出たけれど、音楽を始めたのは高校を卒業する直前くらいなんです。

 小学校に入学したころからずっと、将来の夢は絵描きさんでした。でも高校生くらいになって、絵描きとして生計を立てて行くのは難しそうだなと思い始めたんです。それで、もともと興味のあった舞台美術を仕事にしようとロンドンへ。でも、なんだかんだ言って、今は版画家として生きています。

――純真な少女のような外見の杏さんだが、しっかり者で現実的なところがチラリ。でもそういった一面があるからこそ、現在は版画家としてはもちろん、アートイベントのプロデューサーとしても活躍しているのかも。そんな二人が出会ってからは、舞台の仕事などを通じて定期的に会う機会が増えた。

 出会ってから数年後、子どもたちと一緒にライブペインティングをする“お絵描きお姉さん”をやることになったのですが、「音楽は絶対に石川さんにやってもらいたい!」とお願いして何度か一緒にやりました。

――東日本大震災の後には、福島の小学校をボランティアで一緒に回った二人。そのときのパフォーマンスは演劇がメイン。でも、石川さんが役者をやりつつ太鼓も演奏するし、演劇の途中で子どもと一緒に杏さんが舞台背景を描く「参加型のお絵描きコーナー」がある、という多彩な内容。これらのアートのコラボレーションを通じて、二人は大勢の子どもたちと接してきた。

石川 とはいえ舞台以外で子どもに接する機会はあまりないので、初対面の子どもと相対して話すのは、今回の連載が初めての体験。ちょっとドキドキしますね。

 石川さんはそう言うけれど、「たま」というバンドの一員である石川さんだからこその視点が今回の企画にはぴったりだと思うんです。「たま」が流行っていたころ、私は小学生で、その音楽には子どもに相通じるものを感じていました。大人が思う、通り一辺倒の子ども像ではない、どこか暗い部分に共感できるというか……。だから歌詞も、大人より子どものほうが理解できたように思います。

――新連載では、直接的ではなく、抽象すぎもせず、ギリギリのラインで石川さんが綴る(杏さん曰く)「シャイな」文章を前編に、杏さんが版画に込めた思いを語る文章を後編にと、2部構成で展開します。子どもとの会話を通して二人が受け取った思いを表現してもらいますが、同じ部分、違う部分を、それぞれに感じてもらえるかもしれません。もちろん、杏さんの版画も楽しみに。最終回はそれぞれの子ども時代を振り返る、二人のないしょ話を。

(構成:山下あつこ、撮影:街道健太)



【石川浩司のひとりでアッハッハー】
http://ukyup.sr44.info/
【蟹江杏さんのホームページアドレス】
http://atelieranz.jp/

※ミュージシャンの石川浩司さんと版画家の蟹江杏さんが、子どもたちにインタビュー。パパやママには言えない話をこっそり聞き出して、その思いをエッセイと版画に仕立てる連載「ママとパパには内緒だよ」。前編は石川さんの軽妙なエッセイ、そして後編では杏さんが版画に込めた思いを語る2部構成で展開していきます。対談記事と併せてぜひご覧ください。

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【いしかわこうじ×かにえあんず】
◆石川浩司◆1961年東京都にて逆子生まれ。神奈川県・群馬県育ち。バンド「たま」にてランニング姿でパーカッション、ボーカル担当。90年に「さよなら人類」でメジャーデビュー。同曲はヒットチャート初登場1位となり、レコード大賞新人賞などを受賞。2003年に解散後はソロで「出前ライブ」などの弾き語りおよびバンド「ホルモン鉄道」「パスカルズ」などで活動中。旅行記やエッセイなどの著作も多数ある。また今年4月には、10代女子2人とのユニット「えんがわ」としてアイドルデビューも飾った。

◆蟹江 杏◆東京都生まれ。ロンドンにて版画を学ぶ。NPO法人3.11こども文庫理事長。全国の百貨店や画廊で展覧会を行うかたわら、新宿区クリエーターズフェスタなどの都市型アートイベントにおいて子どもアートプログラムのプロデュースなどを手がける。東日本大震災の被災地の子どもたちに絵本や画材を届ける活動や、文部科学省復興教育支援事業としての講師やコーディネーターも務めている。
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