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美しいくらし
「フランスの美しい村」で心に刻む旅を
寺田直子×F・マゼンク
第1回 個性あふれる村々(後編)
――「美しい村」は、日本でもテレビの経済情報番組がその取り組みを取り上げたり、クイズ番組でリポーターが訪ねたり、雑誌でも紹介されたりするようになってきました。

マゼンク 日本の旅行業界が「美しい村」の魅力に気づき始めているのはうれしいですね。社団法人日本旅行業協会(JATA)ではヨーロッパ旅行の新しい魅力を提案しようと、旅行会社のスタッフならではの視点で「ヨーロッパの美しい村30選」を選出しました。フランスからはミディ・ピレネー地方のサン・シル・ラポピーと、アルザス地方のリクヴィールが選ばれています。

サン・シル・ラポピー

寺田 この本でも、サン・シル・ラポピーは多くのページを割いて紹介しています。リクヴィールも文句なくきれいな村です。

マゼンク サン・シル・ラポピーがユニークなのは、木工などの職人さんが多く住んでいること。家で自作のクラフトを売っていたりします。リクヴィールは花の村。雰囲気も建物の作り方も、アルザス地方の特長がよく表れています。周辺を歩くハイキング・ツアーも企画されていますが、平ら地形なのでシニアの方が2、3時間歩いても大丈夫ですよ。多くの日本人はヨーロッパに旅をするときに時間をかけて情報収集するようですから、この本は夏の旅行の計画を立てるのに、ちょうどいいですね。

アルザスワインの里、リクヴィール

寺田 ありがとうございます。この本が個人やグループで訪ねる「美しい村ツアー」の企画につながるだけでなく、旅のお供にもしてもらいたいですね(笑)。

――今でこそ多くの観光客が訪れる「美しい村」ですが、もともとは過疎に苦しむ村が自らの歴史的価値の向上や保護を図り、観光地としての魅力を高めることで経済を活性させようと取り組み始めたのだとか。次回は協会設立の背景などをめぐる話です。

(構成:白田敦子)

※WEB連載原稿に加筆してまとめた寺田直子さんの旅行エッセイ(『増補版 フランスの美しい村を歩く』を好評発売中です(発行:東海教育研究所、発売:東海大学出版部)

フランスの観光情報はこちらから↓
フランス観光開発機構オフィシャルサイト
http://jp.rendezvousenfrance.com/
「フランスの最も美しい村(Les plus beaux villages de France)」協会
http://www.france-beautiful-villages.org/en
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【てらだなおこ×ふれでりっく・まぜんく】
【寺田直子】
トラベル・ジャーナリスト。東京都生まれ。日本とオーストラリア・シドニーの旅行会社勤務後、編集プロダクションを経てフリーランスとして独立。これまでに60カ国以上を訪れ、年間150日は国内外のホテルに宿泊している。著書に『ホテルブランド物語』(角川oneテーマ21)、『泣くために旅に出よう』(実業之日本社)などがある。
【フレデリック・マゼンク】
フランス観光開発機構 在日代表。フランス、ミディー・ピレネー地方ミヨー生まれ。パリ政治学院卒。2000年~2006年フランス政府観光局(当時)日本事務所、2006年~2015年フランス観光開発機構中国事務所勤務を経て、現職。アジア・太平洋・中近東地区統括責任者も兼任している。
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