8月22日から27日まで東京・新宿で初めて開催した『本とアートのすてきな関係―「かもめの本棚」の装画展-』。広報宣伝担当・カモメのるーのレポート最終回を飾るのは、着物研究家、シーラ・クリフさんの「着物ミニトーク」です!
8月25日の日曜日。連日の猛暑にグッタリの昼下がり、会場のヒルトピア アートスクエアにいたボクにさわやかな風が吹いてきました。色とりどりの浴衣や日傘を携えた涼やかな女性たちが続々やってきたのです。
そうです! 間もなくシーラさんの「着物ミニトーク」が始まるのです。シーラさんのファンは皆、着物が大好き。この日はトークの後に開催する写真家タッド・フォングさんによる浴衣姿撮影会にも参加する人もいて、和装の参加者がたくさん来てくれました。
司会を担当した編集長の紹介で、シーラさんが登場。今日の装いは、とび色地に大きな花柄が映える絽の着物。なんと大正時代のものなんだって! 帯は季節先取りのトンボ柄で根付ストラップもトンボに合わせてコーディネート。う~ん、シーラさんはいつもキュート!
トークはシーラさんがイギリスで過ごした少女時代の話からスタート。意外なことに(?)山登りやサイクリングなどを楽しむスポーツウーマンぶりも紹介され、話は運命的な着物との出会いへと進んでいきました。若かりしころの振り袖姿や、初めてあつらえた凛々しい着物姿など、次々と麗しい写真が紹介されるたびに会場にため息がさざ波のように広がっていきます。
娘さんたちのかわいい着物姿も登場。るーが驚いたのは、それらの着物の模様や色合いをシーラさんと娘さんが自ら考え、時には型染にも挑戦するなど着物づくりにも挑戦していたこと。ユーモアを感じさせる柄もあり、仕上がりの素晴らしさもさることながら、るーはシーラさんの好奇心と行動力にあらためて感動したのであ~る~。
駆け足で振り返ったシーラさんの着物半生。最後に、「着物には洋装にはない“四季のつながり”があります。この写真集ではその魅力を伝えたくて、四季を着物で表現しました」と、
写真集『SHEILA KIMONO STYLE』への思いも。
トーク終了後も、シーラさんの周りには買い求めた本にサインを求める人や質問する人たちが途切れることなく続き、イベントは大盛況のうちに終了したのでした。
広報宣伝担当・カモメのるーがレポートした『本とアートのすてきな関係―「かもめの本棚」の装画展-』、いかがでしたか? また近々、皆さんと会えるのを楽しみにしています!(おわり)