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美しいくらし
フランスの花の村を訪ねる
木蓮
第2回 崖の上に咲く可憐な村 トゥレット・シュル・ルー(下) 

中世の面影が残る家並み


 この村には、スミレのガトー(お菓子)やスミレの香りがついた紅茶やお砂糖など、女性なら思わず手に取ってしまうものもいっぱい。訪ねるたびに「今度は何を作ろうか」と、ワクワクしながらお店をのぞいてしまいます。

お土産として人気があるスミレの砂糖漬け
 そして家に帰り、旅先で買ってきたその地方の食材でお菓子を作るのも、私の密かな楽しみの一つ。今回の旅でトゥレット・シュル・ルーから持ち帰ったのは、甘い香りのスミレのパウダーとシロップに砂糖漬けです。

 さあ、早速お菓子をつくりましょう! パイ生地の上に薄くスミレのパウダーを敷き、焼きあがった薄焼きアップルパイの上にスミレの砂糖漬けとパウダーをパラパラ。部屋いっぱいに広がる甘い香りが旅の思い出を連れてきてくれました。

 フランスではスミレが咲き始める2月2日に、クレープを食べる習慣があります。その日はキリスト誕生から40日後の「La Chandeleur(ろうそくの日)」。このChandeleurは、Chandelle(ろうそく)から由来しているといわれています。いつか、「あれ?ろうそくはbougieじゃなかったっけ?」と不思議に思って調べてみたところ、獣油や樹脂で作った昔のろうそくのことをChandelleというのだとか。

リンゴケーキにはミモザをあしらって
 実は、我が家ではクレープを焼くのは夫の役目。クレープとワッフルだけは、私よりも夫のほうがずっと上手なのです。夫が焼いたクレープをせっせと折りたたみ、みんなのお皿に飾りつけるのがもっぱら私の役目です。
 クレープにはレモンカードを添え、私の庭にも咲いているニオイスミレをアレンジ。ロシアの友人に教えてもらったりんごケーキには、ミモザを飾ります。こんなふうに、日々の食のシーンにも季節の花々が登場するのです。

【写真提供:木蓮】
★木蓮さんのブログ【フランス小さな村を旅してみよう!】
http://ameblo.jp/petit-village-france/

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【もくれん】
フランスの「おへそ」にあたるオーヴェルニュ地方の人口200人に満たない小さな村に在住する日本人女性。フランス人の夫との結婚を機に渡仏。いきなり2人のフランス人娘の母親になり悪戦苦闘だったが、生来の自由気ままな性格と、さまざまな地域に接しているオーヴェルニュの地の利を生かし、名もなき小さな村を訪ねる旅にどっぷりはまる。「パリだけではないフランスの美しさを伝えたい」と、「フランスの小さな村宣伝大使」を自負し、訪ねた村々をブログで紹介している。花にあふれる美しい村の魅力を伝えるブログは、日本でも多くのファンがいる。
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