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『一寸のペンの虫 “ブンヤ崩れ”のみたメディア危機』
三山 喬 著
はるか以前に新聞社を離れ、 フリーとして生きてきた著者の目に、 その「落日」と「未来の姿」はどう映るのか。 ジャーナリズムの盛衰を さまざまな活字媒体で体感し、 それでもなお、 一本のペンで生きようとする著者の、 体験的メディア危機論!
2017年12月24日発売 四六判・並製・240ページ 定価(本体2,300円+税) ISBN978-4-486-03909-9
[内容]
2014年夏の慰安婦問題記事をきっかけに始まった「朝日バッシング」、「反日」「売国」などの言葉の横行、メディアの分断、権力の介入と萎縮、そして忖度……。怪しげなネット情報隆盛のなか、言論の砦としての信頼や矜持を失って無力化したかに見える報道機関の現状は、なぜもたらされたのか。
[目次]
第一章 「落日」を遠く見つめて
第二章 保守とリベラル、様変わりした構図
第三章 報道現場のリアル
第四章 組織と“定型”の弊害
第五章 フリー記者として
第六章 紙媒体とネット媒体
第七章 福島と沖縄の現場から
終 章 薄日が差し始めた中で
あとがき
[三山 喬(みやま・たかし)]
1961年、神奈川県生まれ。東京大学経済学部卒業。98年まで13年間、朝日新聞記者として東京本社学芸部、社会部などに在籍。のちに国家賠償請求訴訟となるドミニカ移民問題を取材したのを機に移民や日系人に興味を持ち、退社してペルーのリマに移住。南米在住のフリー記者として活躍した。2007年に帰国後はテーマを広げて取材・執筆活動を続け、『文藝春秋』『週刊文春』『世界』など各誌に記事を発表している。著書に『日本から一番遠いニッポン~南米同胞百年目の消息』(東海教育研究所)、『ホームレス歌人のいた冬』(同、文春文庫)、『夢を喰らう~キネマの怪人・古海卓二』(筑摩書房)、『さまよえる町~フクシマ曝心地の「心の声」を追って』(東海教育研究所)、『国権と島と涙~沖縄の抗う民意を探る』(朝日新聞出版)などがある。
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